報道によれば、 iPhone 4 の発売以来、アンテナの受信感度に関する問題が広く報じられ、同端末に対するマイナスイメージを与える大きな原因となっているが、ここ数日、iPhone 4 に搭載されている新 OS『iOS 4』に関する問題も浮上してきたため、Apple はその問題の回避策を公開した。
この問題は、「iOS 4 ユーザーが Microsoft Exchange アカウントと同期しようとする際に生じる。」ものだ。
Apple のサポート掲示板の12ページ (ページは現在も増加中) にわたるディスカッション スレッドを見ると、この問題は『Microsoft Exchange Server 2003』のユーザーに特に深刻な影響を与えているようだ。
問題は Microsoft Exchange だけにとどまらず、『Gmail』ユーザーも Google のサポート掲示板で同様の問題を指摘している。
問題が生じるのは、サーバーから Eメールを受信したり、連絡先のデータや『iPhone』のカレンダーを同期したりする際だ。
こういった作業を実行できず、データを全く受信できないことがあり、長時間の遅延やタイムアウトも発生している。
『iPhone 3GS』と iPhone 4 を使用している世界中の人々がこの問題を報告している。
問題となっているバグ(=プログラムミスによる欠陥)が原因で iOS 4 は端末とサーバーを同期できなくなる。
Apple は問題を回避するための応急措置に関する記事をナレッジベースに公開して対応したが、Apple の掲示板を見ると、誰もがその回避策に納得しているわけではないようだ。
「iOS 4: Exchange Mail, Contacts, or Calendars may not sync after update」と題された Apple のサポート文書
TS3398 では、iOS 4 で同期エラーが生じ、iOS 4 がサーバーとの同期を試みることで Exchange サーバーの動作が遅くなったりする場合があることを認め、この問題に対処するには、Apple が提供する設定プロファイルをインストールする必要があります。これは、iOS 4 搭載端末が同期リクエストに対する Exchange Server の応答を待つ時間を延長するものです。最良の結果を得るには、社内で使用しているできるだけ多くの iOS 4 搭載端末に設定プロファイルをインストールする必要があります。」と対応策を記載している。