報道によれば、スペインの大手セキュリティ・ベンダーPanda Securityは、「iPhoneに感染するマルウェアがiPadでも同じように動作することを確認した。」と、ブログで明らかにした。


iPhoneを狙うマルウェア(=不正プログラム)では、2009年にコンセプト実証型のワーム Ikee (別名Eeki)が初めて出現した。


このワームは、App Storeを通さずに入手したソフトウェアを自由に実行できる、通称“脱獄”版(英語では「Jailbreak」)版のiPhoneに感染することが既に確認されている。



iPadもiPhoneと同じOSを搭載しているため、「理論的にはこのワームに感染するはず」とPandaは推測し、iPadを脱獄させてマルウェアに感染させる実験を行った。

その結果、「EekiはiPadでもiPhoneと同じように動作することが分かった。」としている。


ただしiPadもiPhoneもAppleがプラットフォームを完全にコントロールしているため、「iPadを狙ったマルウェアがすぐにも氾濫する状況にはならない。」とPandaは見ている。


だが、それでも「人気が上昇すれば犯罪集団が目を付けずにはおかないだろう。」と予想している。


つまり、“人気があるものは狙われやすい”ということに尽きる。


そのいい例が Windows で、あまりにも普及し過ぎたがためにハッキングやマルウェア感染のターゲットにされてしまっているのは周知の事実だ。


セキュリティを疎かにすれば、必ず不正に侵入され、また、マルウェアに感染し、泣きを見ることになる。


せっかく高い買い物(←iPadやiPhone)をしたのだから、セキュリティには注意しておくべきだ。


その点から考えれば、「Jailbreak」などもっての外である。