Microsoft は何か月も前から、「Windows XP Service Pack 2 (SP2) のサポートが7月13日で終了する.。」と警告してきた。
Windows XP といえば Windows XP Service Pack 3 (SP3) が存在し、XP SP3 のサポートはまだ続くのだから、こちらに頼れば XP SP2 のサポート終了は問題ではない。
ところが、カナダのシステム インテグレータ Softchoice が先日発表した調査結果によると、「いまだに10%以上のパソコンで XP SP2 を運用している IT 組織の割合は、実に77%に及ぶ。」という。
これら組織は、XP SP2 のサポート終了問題に取り組まなければならない。
別の角度から見ると、さらに厄介なことが分かる。
Softchoice が2010年1月~6月の間に調査した117組織の持つパソコン278,000台のうち、46%にあたる約127,000台が今なお XP SP2 で動作している。
調査対象は、米国およびカナダに所在する組織だ。
Microsoft の広報担当は6月に入り、「当社はサポート終了間近のプラットフォーム利用顧客に対し、サポートが継続している最新のサービスパックないしは最新の OS に移行するよう勧めている。移行することにより、今後も確実にセキュリティ更新を利用できる」とEメールで述べている。
これは言い換えると、「7月の半ばになれば、XP SP2 のユーザーは有料サポートもセキュリティ更新も受けられなくなる。」ということだ。
ただし、XP の64ビット版については SP3 がないため、引き続きサポートが受けられる。
また、 Windows 2000 Server のサポートも、同じく7月13日で終了する。
XP SP2 問題を抱える IT 管理者に残された選択肢は、
時間をかけて XP SP2 搭載パソコンをすべて XP SP3 にアップグレードする。
パソコン自体を『Windows 7』にアップグレード可能なものに更新する。
この2つの選択肢しかない。
「これらの対応を怠れば、不要なセキュリティ上のリスクを招きかねない。なぜなら、もはや Microsoft が更新を行なわないと分かっているだけに、クラッカー(=犯罪目的でPCを使う者)たちは今後も脆弱性を探し続けるからだ」と Softchoice は声明で述べている。