報道によれば、米Appleは6月21日(現地時間)、iPhoneおよびiPad touch向け新OS「iOS 4」の配布開始に伴い、プライバシーポリシーを改定し、新たに位置情報に関する項目を追加した。



追加されたのは「ロケーションベースサービスについて」と題した項目で、

アップル製品でのロケーションベースサービスを提供するために、アップルならびに当社のパートナーおよびライセンシーは、お客様のアップルコンピュータまたはデバイスのリアルタイムの所在地を含む正確な所在地データを収集、使用および共有することがあります。

この所在地データは、お客様を個人として識別せずに、匿名で収集され、アップルならびに当社のパートナーおよびライセンシーにより、ロケーションベース製品およびサービスの提供および向上のために利用されます」となっている。



App Storeからアプリをダウンロードしようとすると、新しいプライバシーポリシーの承認を求める画面が表示される。


また、位置情報を利用するアプリをダウンロードする際には開発元へのユーザーの位置情報提供の許諾を求める画面が表示される。


さらに、新OSで位置情報関連アプリを起動すると「ロケーションベースサービス」アイコンがステータスバーに表示されるようになったほか、位置情報サービス機能のオン/オフをアプリごとに設定できるようになった。


そして、広告サービス「iAd」の7月スタートに向けて、Appleはユーザーの関心に基づく広告配信をオプトアウトする方法を説明したサポートページを新設した。


iAdではユーザーの興味に合った広告を表示するためにユーザーの履歴データを利用するが、その利用をオプトアウトできる。


iOS 4搭載端末から「http://oo.apple.com 」にアクセスすると「You have successfully opted out(オプトアウトに成功しました)」というメッセージが表示される。


オプトアウトしても広告の数が減るわけではなく、匿名情報に基づいた関連広告が表示される。


複数のiOS 4端末を持っている場合は、各端末でオプトアウト作業をする必要があるので注意しよう。