報道によれば、スペインのセキュリティ企業Panda Securityは、「SNSやWebメールを悪用するためのアカウントを自動で作成できてしまうボットの販売サイトを見つけた。」とブログで伝えた。
これがそのボットの販売サイトのキャプチャ画像だ↑(提供:Panda Security)
Panda Securityが例として挙げたサイトでは、「Twitter、MySpace、YouTube、Gmailといったサービスのアカウントが作成できる。」とうたったボットが販売されていた。
アカウント作成のほかにも画像アップロード、プロフィール管理といった「機能」が宣伝され、それぞれ95~250ドルの値段が付いている。
「すべてのボットを買えば、わずか4500ドル」とか、「全ボットにCAPTCHA迂回機能搭載」などの宣伝文句もちりばめられ、アカウント登録の際に相手が人間なのかどうかを判別するための変形文字CAPTCHAが破られていることをうかがわせる。
こうしたボットは、「SNSのユーザー情報を集めて自動で友達リクエストを送ったり、コメントやメッセージを投稿でき、ウイルス対策製品に検出されることはない。」と宣伝している。
ここで販売されているようなボットを使えば誰でもサイバー犯罪に加担できてしまうことに問題がある。
「こうした犯罪を取り締まる法律強化などの対策がなされない限り、この手のビジネスは今後も続くだろう。」とPanda Securityは予想している。
