報道によれば、Microsoft は19日、「検索エンジンの広告主から「何十万ドル」もの大金を騙し取るおそれのあるクリック詐欺行為を発見した。」ことを明らかにした。
同社はさらに5月第4週、「このクリック詐欺行為の首謀者を突き止めるため、米連邦裁判所に提訴した。」という。
クリック詐欺の手口では、「ある人物またはプログラムが本物のユーザーを装い、正規の Web サイトや検索結果ページ上でペイパー クリック広告をクリックして偽の クリック を取得し、広告主に支払いをさせる。」という手口のものが多い。
しかし今回 Microsoft が明らかにした新たな詐欺では、「実在するユーザーを本人が知らぬまま、密かに協力させることでクリック元を 隠し 、偽物のクリックを本物のように思わせる。」という巧妙なものだ。
Microsoft の Digital Crimes Unit で副法律顧問を務める Tim Cranton 氏は、公式 Blog『Microsoft On The Issues』への投稿で、「感染した
は、ユーザーに気が付かれないよう正規の検索エンジンを装うが、実際には使われていない無意味なドメインが紛れ込んだ検索結果を返す。つまり、これらのドメインは関連性のある検索結果のように見えるものの、意味のあるコンテンツを含まない Web アドレスだ。」と述べている。
さらに、「ユーザーがドメインの1つを開いてリンクをクリックすると、行き止まりのように見えるが実際にはこれが広告用クリックで、『Microsoft adCenter』などの広告プラットフォーム プロバイダに対しては正当に見えるよう偽装されている。」という。
Cranton 氏によれば、「このクリックは支払いを行なう広告主にとって一切価値がないものだ。」という。