報道によれば、米McAfeeは18日、2010年1~3月期のセキュリティ動向報告書を発表し、「世界で感染数が多かったマルウェアの筆頭にUSBメモリなどから感染するAutoRunワームが浮上した。」と報告した。
この期間に検出されたマルウェアのランキングで1位と3位にUSBワームが入ったほか、パスワードを盗み出すトロイの木馬が上位を占めた。
スパムメールは、中国などのアジア諸国で学位取得を誘う内容のものが急増。
日本の場合は配信不能通知スパムが圧倒的に多く、メールフィルタリング機能の問題をうかがわせている。
ハイチ地震などの災害やトヨタ自動車のリコール、AppleのiPad発売といった注目のニュースに便乗し、検索結果に悪質なリンクを表示させるSEOポイズニング攻撃も発生した。
こうした攻撃に利用されていた新規の悪質URLのうち、98%が米国でホスティングされていた。
これは「Web 2.0サービスの大部分が米国で提供されていることによるもの。」という。
USBワームなど少し前までは新興勢力だったマルウェアが筆頭に来る状況は、「マルウェアやスパムが予想を超えるペースで伸び続けていることを物語るものだ」と同社は分析している。