動物には“なわばり”があり、その“なわばり”の内には絶対に他者を入れない。
同じように我々人間にも“なわばり”があり、他人に入って欲しくないものである。
それがよく分かるのが満員電車であり、どんなに車内が綺麗に清掃されていて、
エアコンが効いていようとも、不快感を感じずにはいられない。
これは無意識のうちに見ず知らずの他人が“なわばり”の中に入り込んでくるのを
拒絶しているからである。
人間の“なわばり”は8つのタイプに分けられます。
①密接距離近接相(=0~15cm)…相手の体温や匂いが感じられる家族や恋人の距離。家族や恋人以外がこの範囲内に入り込むと強いストレスを感じる。
②密接距離遠方相(=15~45cm)…手を使って相手の体に触れることができる距離。
③個体距離近接相(=45~75cm)…何とか相手の体に触れることができる友達以上恋人未満の距離。
④個体距離遠方相(=75~120cm)…互いに手を伸ばせば指先に触れることが出来る距離。
友人が入り込むことができる範囲(友人同士の距離)。
⑤社会距離近接相(=120~210cm)…身体的接触ができない距離で、この距離から他人を見下ろした時、最も威圧感を感じる。
⑥社会距離遠方相(=210~360cm)…仕事上の話をするときに使われる距離。
⑦公衆距離近接相(=360~750cm)…1対1でコミュニケーションができる限界距離。
⑧公衆距離遠方相(=750cm以上)…1対1のコミュニケーションは不可能。
公園や演説に使われる距離。
「自分が相手にどう思われているのか?」が相手に近づくことで確かめることができます。
上記の距離を参考にしてみるといいでしょう。
ただし、これらの距離は男性よりも女性の方が距離が短く設定する傾向があります。