報道によれば、大手セキュリティ・ベンダーのソフォスは、
「企業がWindows 7を導入するに当たって実施すべきセキュリティ対策」を取りまとめ、公表した。
導入する企業に以下の使用方法を推奨している。
未知の脅威の阻止
ゼロデイ攻撃(=定義ファイルが更新される前の脅威)には、コンピュータのメモリが安全に使用されているかを確認するデータ実行防止(DEP)機能を有効にする。
安全なWebブラウジングの実現
標準搭載されているInternet Explorer 8の保護モードと、スマートスクリーンフィルターを両方有効にする。
最新のセキュリティ修正プログラムを常時適用
セキュリティの修正プログラムのアップデートがアクションセンターの一部として組み込まれ、クリックのみで簡単に確認や更新ができるようになっている。
データ流出防止(DLP)機能
すべてのデータ保護ツールを有効にする。ファイルを暗号化のEncrypting Files Systemや、コンテンツの編集・印刷などを制限するActive Directory Rights Managementサービス、USBポートの使用を制御するグループポリシーオブジェクト、ディスクとリムーバブルメディアを暗号化するBitLocker To Go、アプリケーションの使用をコントロールするAppLockerがある。
ユーザー権限の管理
ユーザーアカウント制御(UAC)を有効にする重大な変更を与えるようなプログラムを実行しようとするとユーザーに確認を求め、悪意のあるソフトウェアを使用する前に自動で警告してくれる。
セキュリティホールを塞ぐ
ネットワークアクセス保護(NAP)を有効にする。ネットワークに接続を試みるコンピュータに必要なソフトが設定されているか確認し、必要に応じてアクセス制限やソフトを自動更新する。
ユーザーへの啓蒙
コンピュータ操作に関するセキュリティポリシーを文書化し、すべての社員に配信すべき。ユーザーがセキュリティ脅威に気が付いた場合の問い合せ先を明記する。
以上、これらの7項目について、必ず徹底すべきだ。
筆者(FireBlue)の経験から言えば、企業のセキュリティに対する認識はまだまだ甘い。
特にセキュリティを蔑ろにするおバカ社員に同調しがちな救いようのない愚か者がいる。
中には、企業の代表者すら、セキュリティを蔑ろにしている場合がある。
それらの愚か者は「企業が信用を失えば生き残ることができない。」ということを理解していない。
“信用を失うのは一瞬。失った信用を取り戻すのは気の遠くなるような時間が掛かる”ということを企業は肝に銘じておくべきだ。