報道によれば、大日本印刷株式会社(DNP)は2010年3月9日、「極めて偽造が困難な上、目視で容易に真贋判定ができる『リップマン型ホログラムカード』を、世界で初めて(同社調べ)開発した。」と発表した。
4月1日より販売を開始する。
今回開発したのは、リップマン型ホログラムをカードに埋め込んで一体化し「カード本体の偽造防止」を目的としたカードと、リップマン型ホログラムを券面全体に貼り付け「カード券面情報の改竄(かいざん)防止」を目的としたカードの2種類。
「カード本体の偽造防止」を目的としたカードには、券面の一部分にリップマン型ホログラムが埋め込まれている。
リップマン型ホログラムを、カード基材とカード最表面層との間に挟みこむことで、ホログラム自体の耐久性を向上させるとともに、カード本体の偽造防止を実現した。
多様なホログラムのサイズや形状に対応することができ、訴求力のあるロゴマークなど、券面のデザインや用途に合わせて作製可能。
「カード券面情報の偽造・改竄(かいざん)防止」を目的としたカードには、券面全体にリップマン型ホログラムが貼り付けられており、ID 証などに印刷される顔写真や文字情報などの改竄を防止する。
これにより、顔写真や名前など可変情報を印字するカードプリンターでカードを発行する際に、カードサイズに合わせて連続してリップマン型ホログラムを貼り付けることができるという。
DNP は今後、セキュリティを必要とする ID 証、高級リゾート施設の会員証などでの採用を進めていくという。
尚、同製品は2010年3月9日から12日に東京ビックサイトで開催される「IC CARD WORLD 2010」に出展されている。
