報道によれば、JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月2日、セキュリティ対策資料「一般的な電子メールソフトにおけるセキュリティ設定の方法」をサイト上で公開した。
電子メールでの脅威には、スパム(=迷惑メール)やコンピュータ・ウイルスの配布などがあり、最近では標的型メール攻撃(=特定少数を標的にしたサイバー攻撃)も出現している。
特に標的型メール攻撃は、突き詰めれば個人の傾向(=標的者の傾向)を理解した上での攻撃手法であることから、システムだけで完全に保護することはできない。
このような現状の中で、ユーザーとして「何に注意をして」、「どのように設定すればよいのか」を知ることは非常に重要だ。
従って、JPCERT/CCでは「電子メールの利用者側でも自分の身を護るために、利用者自身で対策を行っていくことが重要。」と指摘している。
このような背景から JPCERT/CC では、電子メールの利用者が自分の身を護るための最小限の設定や確認事項を調査し、公開することとした。
この「一般的な電子メールソフトにおけるセキュリティ設定の方法」で紹介している電子メールソフトは、「Apple Mail.app」「Becky! Internet Mail」「Outlook Express」「Outlook 2003」「Outlook 2007」「Windows Live Mail」「Thunderbird」だ。
発表された資料は2009年3月1日時点の最新版のプログラムを元に、一般的に想定される設定例を掲載しているという。