1月に Google や Adobe Systems など、米国企業20数社が被害を受けた「高度な手口の」サイバー攻撃について、Intel も23日、ほぼ同時期に攻撃を受けていたことを認めた。
これは Microsoft のブラウザ『Internet Explorer』のゼロデイ脆弱性を利用したクラッカー(=サイバー犯罪者)に侵入されたもので、「Operation Aurora」と呼ばれるサイバー攻撃の一部だ。
米証券取引委員会 (SEC) に提出した年次報告書の中で Intel は、「最近発生した高度な手口の (サイバー攻撃) 事件は、Google によって先頃公表された2010年1月のセキュリティ関連の事件とほぼ同時期に起きた。」と述べている。
Intel 関係者によると、1月に起きたこの攻撃から生じた知的財産の損失やネットワークへの被害はなく、また Google や Adobe などによって描写されているほど「広範囲にわたる」攻撃ではなかったという。
「こういった試みは、産業スパイといったスパイ行為の結果かもしれないし、企業とその製品やエンドユーザーに危害を加えようとするクラッカーによる行為の結果かもしれないが、ときに成功を収めることもある。」と Intel は年次報告書で述べている。
また、「我々はこれらのセキュリティ問題を早期に発見し、調査して、再発防止に努めている。しかし、場合によっては、攻撃が起きたことや、その重大さと影響に気づかない可能性もある。」と、述べている。