報道によれば、Microsoft は、先ごろ公開したセキュリティパッチの自動配信を一時停止した。
同社によると、このセキュリティパッチを適用した『Windows XP』の一部で、クラッシュが多発している模様だという。
問題のセキュリティパッチは『MS10-015』で、Microsoft が2月の月例更新の一部として9日に公開したものだった。
公開後、すぐさま XPユーザーの間で問題が発生し始めた。
システムが際限なく再起動を繰り返し、いわゆるBSoD障害(←“死のブルースクリーン”) が発生するという深刻な問題だ。
Microsoft は111日午後までに、問題を引き起こしていると見られるパッチの配信を中止したが、多くのユーザーにはもはや手遅れだった。
11日午後までに、Microsoft のユーザーフォーラムでは、この話題に関するエントリの数が157個に達し、閲覧回数は17,000回近くにのぼった。
同じ問題に遭遇したユーザーたちが解決策を求めて殺到したようである。
12日午前までに数字はさらにはね上がり、エントリは297個、閲覧回数は約108,000回に達した。
Microsoft のセキュリティ コミュニケーションズ担当上級マネージャ、Jerry Bryant 氏は11日午後、『Microsoft Security Response Center』(MSRC) の Blog で、「2月のセキュリティ更新のインストール後、一部ユーザーの間で、コンピュータが再起動する問題が発生している件については、当社もすでに把握している。
当社の初期解析によると、この問題は MS10-015 (KB977165) をインストールした後に起こるようだ。
しかし、この問題が MS10-015 に特有のものなのか、あるいは別のコンポーネントやサードパーティ製ソフトウェアとの相互運用性の問題なのかは、まだ確認できていない」と、述べている。
早い話が「何も分からない。」ということだ