ロシアに本部を置くセキュリティ・ベンダーのカスペルスキー・ラボの調査によれば、「盗まれたTwitterのユーザーアカウントとパスワードがオンライン上で、数百ドルで取引されている。」ことが分かった。


その調査よると、2005年ごろから開発が進められていた個人情報を盗むマルウェア(Malware)がさらに進化し、現在大きな問題となっている。


クラッカー(=犯罪目的でパソコンを使用する者)はこれまで、銀行口座の暗証番号やオンラインゲームのアカウントなどをそれぞれ個別にハッキングしていた。


だが、一番新しいマルウェアを使えば1人のユーザーから一度に多くの個人情報を入手できる。


同社が調べたところこのようなマルウェアは、2009年には前年の2倍近い約7万種類が確認され、その数は銀行口座の暗証番号をハッキングするものよりも3倍近く多い。


GmailやSkype、Twitterなどのアカウントを総括的に入手できるためクラッカーたちから支持を集めていると推測される。


また、Gmailのアカウントはロシアのハッカーの間で、82ドルで取引されており、Skypeと同じような機能を持つRapidShareは1カ月5ドルで取引されていたという。


さらに、「Twitterのアカウントは、悪性のメッセージを簡単に送れるために高値で取引されている。」とのことだ。


「ユーザーアカウントとフォロワーの人数によって金額は変化するが、320人のフォロワーを持つアカウントは1,000ドル(約9万円)で取引されていた。


そのアカウントは犯罪に利用しやすいようなアルファベット3文字を組み合わせたものだったため、余計に高値が付いたらしい。


なお、現在のところ約63%のパスワードが中国のTrojan programsで盗まれており、12%がロシアのものにより盗まれていることも明らかになった。