アメリカの大手セキュリティ・ベンダーWebsenseが1月27日に伝えた報告によると、
「iPad」発表に便乗したSEO攻撃が発生しているという。
どういうことかというと、
インターネットでApple新製品の関連用語を検索すると、悪質なリンクが上位に表示されるのである。
このインターネットの検索結果を不正に操作して悪質サイトにユーザーを誘導しようとする手口をSEOポイズニング攻撃と呼ぶ。
Appleは1月27日、タブレットマシン「iPad」を発表したが、ネットでは発表前からさまざまなうわさが飛び交い、関連用語の検索も急浮上していた。
Websenseによると、これに目を付けた攻撃も急浮上し、検索結果の上位に不正サイトが表示されるようになったというのだ。
Websenseは、米Googleで「apple tablet announcement」を検索した際のスクリーンショットを紹介している。
関連情報を伝えるニュースサイトなどに混じって上位に表示されていた「Apple Tablet Announcement 2010」というリンクはSEOポイズニング攻撃によるものだ。
もしも、このリンクをクリックしてしまったら、偽ウイルス対策ソフトの配布サイトにつながり、「このアプリケーションは感染しています」というでっち上げの感染警告を表示する。
を守るためと称して悪質な有料プログラムの購入を迫るという典型的な手口が展開されるのである。
この攻撃に使われている不正ファイルにはまだ未対応のウイルス対策ソフトも多いとして、Websenseは警戒を呼び掛けている。