報道によれば、大手セキュリティ・ベンダーのトレンドマイクロがファイル共有ソフト上で今夏ごろから広まっているという通称「タコイカウイルス」に注意を呼び掛けている。
この「タコイカウイルス」が同梱されたファイルを実行した場合、内のファイルを次々にタコやイカ、アンコウなど魚介類の画像で上書きされてしまう。
下の画像は、この「タコイカウイルス」に感染した状態の画面だ↓。
トレンドマイクロによれば、「タコイカウイルス」は動画ファイルに偽装したスクリーンセーバー(.scr)形式の実行ファイルで、ファイル名は「<動画タイトル名>.mp4(または.avi) <長いスペース> .scr」となっており、アイコンも動画ファイルに偽装しているという。
ダブルクリックすると同じ名前のAVIファイルを新たに作成し、動画を再生させながら、内のファイルをタコ、イカ、ウニ、クラゲ、サザエ、アンコウ、ナマコなどの画像で次々に上書きしていくという。
しかも、性質の悪い事にシステムフォルダ階層内にも複数の別ウイルスを作成し、FTP接続でデータを送信している形跡もあるという。
おそらく、内のデータを「タコイカウイルス」作成者のサーバーもしくは
へ送信しているものと思われる。
年末年始は家庭内でインターネットを使う機会が増えるため、この「タコイカウイルス」に感染しないようにするためには、
不要なP2Pファイル交換ソフトを使用しない。
ウイルス対策製品やOSなどを常に最新の状態にする。
メールの添付ファイルやリンクを安易に開かない。
――といったこと基本的なことに注意するようを改めて呼び掛けている。
正直、「タコイカウイルス」と聞いて思わず笑ってしまったが、その特性を知ると笑い事では済まされない。
感染すれば、内のデータが確実に盗み出されてしまうことになる。
もしも、普段からオンラインバンキングやオンライントレードを行っているが、「タコイカウイルス」に感染したとしたら、最悪な結果が待ち受けている事になる。
今一度、のセキュリティを見直してみる必要があるのではないだろうか?