何のセキュリティ対策もしていないPCでインターネットに接続した場合の危険性については、各種パソコン雑誌やパソコン教室でも声高に叫ばれている。
実際、俺がかつて某パソコン教室で雇われPCインストラクターだった頃、生徒の1人(←年輩の方で、とある会社の社長)が「パソコンがウイルスに感染して、おかしくなってしまったので直して欲しい。」と1台のノートパソコンを持ってきたのだが、見てみれば、デスクトップ画面はアダルト写真で埋め尽くされ、常にポップアップ広告が点滅を繰り返し、キーボードからの操作を一切受け付けないという状態であり、ウイルス駆除ツールすらインストールできないという無残なものだったことがある(←以前にブログで書いた)。
現実にインターネット上には既に様々な種類の不正プログラム(=コンピュータ・ウイルス、スパイウェア、マルウェア、ステルスウェア、トロイの木馬、バックドア、ルートキット等)がばら撒かれている。
そのせいで、「単にWebサイトへ訪問しただけでウイルスに感染した。」というような事が起きるのである。
無料のセキュリティ対策ソフトについては、Microsoftがこの10月に「Microsoft Security Essentials」を公開し、ダウロードサービスを開始したが、その精度についてはいささか疑問に思えるレベルだった(←当ブログのアメンバー限定記事を参照の事)。
無料のセキュリティ対策ソフトについては、かなり前から優秀なソフトが出回っており、パソコン雑誌におけるレビューを読んでも評価は高く、信頼性もある。
その中でも有名なものとしては、チェコスロバキアのAVG Technologiesが開発した「AVG Anti-Virus Free Edition 8.5」(ダウンロード先: http://avgjapan.com/ )がある。
この「AVG Anti-Virus Free Edition 8.5」はウイルスやスパイウェアの検出率は有料版と同等の検出率を誇り、検索エンジンを利用した際にリンク先が安全かどうかを調べた結果を表示する“リンクスキャナ”という機能を搭載し、動作も軽いため、PCへの負担が少なくて済むという優れ物だ。しかも、標準で日本語に対応しているので使いやすい。
その他にはALWIL Softwareが開発した「avast! antivirus Home Edition 4.8」(ダウンロード先: http://www.avast.com/ )が有名だ。
このソフトはシステムに常駐してデータの出入りを監視し、ウイルスやスパイウェアの侵入をブロックしてくれる。また、プログラムファイルのデータベースを作成する機能を備えており、ウイルスに感染したファイルを復元したり、スクリーンセーバー実行中にウイルス検査を行うという機能も搭載されているので使い勝手がいい。これも標準で日本語に対応しているので使いやすい。
スパイウェア専用の対策ソフトについては、Safer Networkingが開発した「Spybot-Search & Destroy 1.6.2」(ダウンロード先: http://www.safer-networking.org/jp/ )が有名だ。
HDDに侵入したスパイウェアを発見し駆除するだけでなく、スパイウェアの感染を防ぐ“免疫機能”を搭載している。
無料で使用できるセキュリティ対策ソフトでは、他にも様々な物があるので、随時紹介していこうと思っている。