PJニュースの記事によれば、「失業給付金を満額受け取るのは損か得か?」ということが議論されているそうだ。


確かに、失業給付金は万が一何かの理由で退職せざるを得なくなった時における頼みの綱だ。


だが、「失業手当の受給は雇用保険に加入し保険料を支払ってきた者が受け取ることが出来るものである」ということから“権利”だと主張している愚かな連中も存在している。


が、果たして“権利”という一言で片づけていいものだろうか?



実際に就職活動をしてみると分かると思うが、中・高年世代には厳しい現状が待っている。


失業期間が長ければ長いほど、新しい職には就けない。

なぜなら、「長い期間就職できないということは本人自身に問題がある。働く意欲があるとは思えない。」とみなされるからに他ならない。


これはいかなる理由で退職しても同じで、どう言い訳しようとも通じないと考えていい。


企業は問題児を採用する気など無い。

企業はリスクを抱えてまで人を採用する慈善団体ではないということを頭に置いておくべきだ。




俺は今までに3度の転職を経験しているが、失業している間は本当に辛かった。

俺は長い時で2年半もの間、就職できずに途方に暮れたことがある。

「自分は“必要とされていない人間”じゃないのか?」という事ばかりが頭の中に渦巻いていた。


そういう状態になると「もう何をやっても無駄だ。」とか、ロクな事を考えない。


当時、俺が持っている資格と言えば教員免許くらいしかなく、教師という職に就かなければ意味のないものだった。


モンスターペアレントやヘリコプターペアレント(←詳しくは筆者が運営している「詐欺と闘うサイト『What's the Justice?』」URL:http://homepage3.nifty.com/fireblue/  にあるブログ「FireBlueの気ままな日常、ああ無常・・・。」を参照して欲しい)が闊歩している教育現場に戻れば、俺の性格上、そういう連中と激突し、血の雨が降ることは予測できたので、学校の教壇に立つ気は無かった。


で、俺はどうしたのかと言えば、その失業している(2年半の)間にPCスクールに通い、「様々な資格を取ることで就職の武器にしよう。」と考えた(PCに関しては前職場で使ってはいたが独学の為、単に使えるという程度でしかなかった)。


そこからは毎月1種の資格取得を目標に必死で猛勉強した。


結局、次の職に就く頃には(退職してから)2年半という月日が経ってしまっていた。



で、次の職に就けば、当然のことだが、また“一からの出直し”=平社員からの再出発だ。

もちろん、給料も以前とは違って低く、仕事も覚えることが多い。

自分より年下の上司に敬語を使わねばならず、また、時には頭を下げなければならないこともある。

自分がかつて勤めていた職場での経験などは、新しい職場では通用しない。

企業では「結果を出してから、ものを言え!」というのが常識だ。要するに、「かつての栄光にぶら下がるようなタイプの人間は敬遠される」ということを念頭に置いておくべきだろう。



今回は社会ネタでした。