ある山奥、お爺さんとお婆さんが仲睦まじく暮らしていました。


若い頃にお見合いし、それはそれは美男美女のお似合いなカップルでした。


二人はすぐに結婚し、子供を作ろうとしました。


しかし、生まれてきたのは大きなタマゴ



二人は驚きました。しかし、これは神様の子だと信じ、タマゴから生まれるのを待とうと決めました。


1年・・・・


10年・・・・



毎日毎日、二人はタマゴを温め、世話をしました。



気が付くともう二人は歳を重ねる、老いてしまいました。




爺さん「婆さんや、わしらの生きている内に、この子は生まれてくるかのう」


婆さん「どうじゃろうねぇ。でもこの子はきっと優しい子」


爺さん「そうじゃのう。お前さんの優しさをいっぱい注いでおるからのう」


婆さん「いやいやそんなこったらこと言って、爺さんの愛情もいっぱい注いでますよ」


爺さん「ところで、婆さんや」


婆さん「なんじゃね」


爺さん「今日川で、変わった液体の入った小瓶を見つけてきたんじゃ」


爺さんは懐から、エメラルドに輝く液体の入った小瓶を取り出した


婆さん「ありゃまぁ~綺麗でございますねぇ」


爺さん「そうじゃろう。これを白いタマゴにかけたら、この子も喜ぶじゃろか?」


婆さん「そりゃそうじゃ、はよかけてみなされ」


爺さんは小瓶の蓋をとり、タマゴに液体を掛けた


純白のタマゴはみるみるうちにエメラルド色に染まっていく


それはまるで太陽に照らされた大海原の水の反射のように輝きながら染まっていったのである



「ゴロゴロ」


婆さん「はて?爺さん・・・タマゴが動いておる」


爺さん「なんじゃと!!こりゃアカン」


爺さんは期待とワクワク感でいっぱいになり、うずうずしている



婆さん「きっとかわいい赤子が生まれてくるんじゃ」


婆さんも期待に胸をふくらませている



そして次の瞬間


「シュッパ~」と大きな音を立ててタマゴの殻が割れた



爺さん「ばあさんやーーーーー」


婆さん「じいさんやーーーーー」





目の前には長年頑張って面倒を見てきた、子が立っている



爺さん「こ・・・これは・・・・」


婆さん「じ・・・爺さん・・・神の子じゃ・・・・」



タマゴから両手と両足が生えて、口と目が中央にある



タマゴマン「爺ちゃん、婆ちゃん僕に名前を付けて」


爺さんと婆さんは空いた口が塞がらない


爺さん「あっ・・・あっ・・・」

婆さん「くっ・・・くっ・・・・・」



タマゴマン「あっくん!あっくんって言ったんだね、わかったよ。僕の名前は「あっくん」だ」




そして、3人は仲良く暮らしていきました。




それから数年が過ぎ、



あっくん「ぐすん・・・爺ちゃん、婆ちゃん、本当に仲良しだね。天国に行くときも二人一緒だなんて、僕はすごく幸せだよ。一人になっちゃったから、僕は世界を見に、山を降りて、待ちをみてくることにしたよ。」




ここから、あっくんの冒険は始まるのであった