GREED!! -16ページ目

「明日の男」理論

最近読んだ本にこんな事書いてあった。



「


極めて単純だよ。今日この場で、きみはきみだ。
明日には明日のきみになる。



毎晩、われわれは体を横たえて死に、毎朝、生まれ変わって起き上がる。


元気があって健康な人間は、自分の「明日の男」の世話をする。
今日、正しく食べ、飲み、早寝する――
「明日の男」がベッドで目覚めて、「今日の男」に感謝できるように。

彼は「昨日の男」に愛情のまなざしを注ぐ。
子供が良き親に対してそうするように。

誰かが――彼自身が――自分の世話をしてくれた事を知っている。

大切にされ、敬意を払われていると感じる。
つまり、愛されていると。

そしてその営みを次の自分に引き継いでいく。



しかし、精神が貧しく、悪い状態の人間は、「明日の男」に混乱を片づけさせるばかりだ。
食いたいものをなんでも食い、夜明けが来ないかのように飲み、忘れる為に眠る。
「明日の男」に敬意を払わない。
「明日の男」が自分であることをきちんと考えない。

というわけで、眼が覚めると、新しい「今日の男」は、「昨日の男」の敬意の欠いた行為にうめき声をあげる。
なぜあの男は――自分自身なのだが――おれを罰しつづけるのだと。


だが、彼らは決して学ばない。これでいいと思いはじめ、自分に何も期待しなくなる。
同じ悪い習慣を明日に、次の日に、また次の日に持ち越す。

やがてそれが心理的常態となる。
まるで呪いだ。


」