終演後の劇場にて

終演後の劇場にて

こちらは観劇の記録はつけますが観劇ブログではありません。
お芝居の解釈・考察・妄想・時代考証などなどを行っていく
深読み暴走オタクの妄言エッセイ置き場です。
劇場の幕が下りてから、筆者の暴走は始まる…

ブラッククローバー the Stage

もしくは舞台ブラクロ

もしくはブラステ

(ブラステは他にも複数の舞台で略称として使われているので通じにくい)

 

これにね、萬谷さんはご出演でした。

すみません昨年9月の話です。

ローマもといシアター1010


大聖堂もといKAAT


情報解禁されたときは読んだことのない漫画の2.5次元舞台で予習大変そうだな…とか後ろ向きな思いも少なくはなかったのですがストーリーはかなり初期の部分を舞台化してくれたということで電子書籍でサクッと読める量で一安心。

そして配役見てロータス・フーモルト役って書いてあって、原作読む前に画像検索したらあなた

似てる…

いや似てるな…

売り出し中の若いイケメンにいいかっこさせるためポジションだったら承知しないからな!くらい牙を剥いていた私も「とにかくルックスに関しては文句のつけようがないです」と急にトーンダウンしました。

それ以降出されていく情報も魅力的なものが多く、原作も熱い展開があるし、ちょっとずつですが楽しみな気持ちになっていきました。

あくまでちょっとずつ…

演出の方が舞台版の黒執事でアバーライン役をしていた方で、彼のお芝居でアバーラインのおっちょこちょいキャラクターが逆輸入されたってWikipediaに書いてあって「面白さ優先でキャラクターを改変されたらどうしよう」という不安もついて回っていたからです。

 

始まってみたらテンポもいいしキャラクター像も忠実だし遊びの部分をセッケに寄せてエンタメ性も持たせようとしていて、かなり満足度の高い舞台でした!

 


1人ケーキ美味い


2.5次元って全然感覚が掴めなくて。

でもアフタートークで萬谷さんは「ミュージカルと2.5で垣根を作りたくない」っておっしゃってて、違う界隈って意識を持っていた自分が恥ずかしくなりました。

「相乗効果で舞台が活気づいていけばいいのに」っていうようなことを言ってました。私の推し視野広い!舞台界隈を常に思ってる!賢い!かっこいい!!!

こんな素敵なお話をDVDに収録しなかったのは気になるけども!



映像に残して発売してくれるだけありがたいじゃないかと私の中の舞台好きな人格は宥めてきますが、やるなら全部収録したらいいじゃん!!!というわがままな人格のまあ強いこと。

メロスには、権利関係がわからぬ。

だから大人の事情でと言われても微妙に納得しづらいんですごめんね。

 

なんだかんだすべてのおたくが贔屓の部分に文句なし!という製品を作るのはほぼ不可能かと思いますが、とりあえずはかなり良かったです。ありがとう。

ブロマイドも超かっこよくてたくさん買った。

アクスタも買ったしトレカもいっぱい交換してもらった。

最終的には「好きな人が持ってたほうがいいので!」と特に何も交換するカードを指定せずくれた人もいた。いいひとすぎる。とてもありがとう。

 

美しいそして渋い


しかしこのDVDが会場で事前予約募ってから発売が延期しまして。

当初の予定では3月に届くはずが4月下旬~5月上旬になり、結局5月31日になったんですよね。

良くないなぁと思ったのが4月3日に最初の延期が告知され、5月31日は発送完了の報告だったんで、サイレント延期を2回やったって結果に。

間に合わない場合は正直に言ってくれたら、おたくも鬼じゃないから、許してくれるって!

次からちゃんと報告してね!


おまけ

YouTubeのリンク



萬谷さんをおすすめしてくださる植田さん!

嬉しい!ありがとうございます!

やっぱり現地で観れば良かった作品

みんなあるはずだよね?

配信やってくれる舞台が増えたし、SNSで評判いいけど迷ってたらチケット取り損ねることも多いよね?(親しげな語り口)

そんな一期一会が身に染みる作品

私の中での2021年第一位、

それはミュージカル魍魎の匣です。


参考動画(YouTube)

 

 

そもそも京極夏彦先生のレンガ(小説)がミュージカルになるって無理じゃない!?って固定観念がどうしてもあってなかなか思い切れなかったんですが、SNSで駒田さんのスーツ白衣と険しい表情を見たら「配信だけでも買おう」にコロッと傾いてしまいました。

だって駒田さんってめちゃくちゃ美男じゃない?

三枚目がお上手だから忘れそうになるけど取材された時の写真見ると整いっぷりがすごい

でも実力で評価されてんだからすごい

 

で配信観ました。

 

魍魎の匣を読んでいなかった文系失格の私はそこそこ早い段階で「こうだったら最悪だな」っていう考えが出てきてしまっていて、ものの見事に最悪シナリオに突っ込んでいって、胸が悪くなってしばらく落ち込みました。

それくらい揺さぶられた。

 

でもマジで後味が悪い上に配信の全景でも役者さん方の気迫というか人物の持つ怨念みたいなのに圧倒されたしチケットが完売していたのも相俟ってお譲りも探さずそっと終わりました。

 

後味が最悪なのに皆様上手くて、つらいよぉつらいよぉ…陽子ぉ…ってなりながらも何度も見てしまったし、美しい白衣スーツ美馬坂幸四郎は無間地獄に落ちて鬼の責め苦を味わってほしいと思いながらそれでも本当に登場シーンの“理性の塊の如き男”がたまらなくイカしてる。

イカした登場してイカレた退場する男・美馬坂幸四郎


ちょっとかわいいイラスト


趣味が出すぎ


配信で悔しさ爆発させながら匣ミュにハマりつつあった私に、衛星劇場というチャンネルに契約するとまたあの作品が見られるという悲報が訪れます。

勘弁してくれ…私はもう加菜子や頼子が犠牲になるなんてごめんなんだ…と言いつつ契約してしまいました。

僕と契約して完全な意識体になってよ!

 

というわけでまんまとハンサムに釣られてハマってしまいました

あーあ

 

そんな匣ミュがまた衛星劇場で放送されるそうなので、ぜひご覧になったことが無い方にも完成度の高さゆえの嫌な気持ちになってほしいし、嫌な気持ちになるにも関わらず露骨な肌色成分がない分上品に感じてしまう錯覚に陥ってもらいたいのです。

もちろんご覧になったことがある方もね!

そして私はどなたかに貸せるよう録画するつもりです。

 

衛星劇場 の匣ミュ頁

8月24日(土) 17:00から!

どんな感じの作品かっていうのはここを見てくれ

 

ミュージカルDEATH NOTEも近く放映だし、そちらももう一度録画しようかな…

一番は生で、現地で観ること。

それはそうだと思うけど、配信もいい仕事しますよね…

またテレビ放映してほしい作品も山ほどあるので、しばらく解約はできないです。

 

再演を希望すると共に、一番最初の曲を『匣の中の娘』にしてもらえたら最高だなって思ってる。

ジェーン・エアの続きです。

 

今回はロバートさんの話をします。

ロバートは、ロチェスターっていう平たく言えば作品のヒーローが住んでるお屋敷の使用人です。



テーブルを運んだり旦那様にお酒を注いだりコート預かったり寝室まで入れる信頼されっぷり。

だってパーティーでカクテル用のお酒が空になっているのに気づいて下げる有能さだからね。


目立ちはしないかもしれないけど、旦那様は君の働きぶり、ちゃんと見てるからね!

 


あとすっごくまっすぐで絶対にいい奴です。


ジェーン・エアが「ロチェスターって誰」と世間知らずな面を見せると思わずでかいリアクション出しそうになるも必死でこらえてた。

結婚式ではウェディングドレスを纏ったジェーン・エアを見てキラキラした目で手を広げて喜んでた。


ちなみに萬谷さんは善玉の役の時は後ろのほうで指さしてることがあるんですがロバートはここでは控えめな反応かつ、上流階級の使用人だから人を指ささないんだな…って、表現の使い分けにもときめきました。

 


パーティーの最中、ジプシーの占い師がお屋敷に来て「未婚の女性全員を占う」と言い出し、やってきた他の女性をディスり散らかしてからジェーン・エアにだけ幸運な未来を予言するシーンがあるんです。

まあその占い師ってのはロチェスターの変装でお茶目と言うかいい性格と言うか…なんですけど、ジェーン・エアを占いに連れていくのはロバートなんですよ。

ここで疑問なのは旦那様と打ち合わせしていたのか、何にも知らずにただ言われた通り「未婚の女性全員」を連れて行かないと!と思ったのか?


ロバートは絶対にいい奴なのでそういう算段があったとしたらもっと困ったような顔をすると思うんです。

でも、身分に関わらず占ってもらえるらしいですよ!ニコッ✨って感じの清らかな笑顔だったので本当に何にも知らないんじゃないかというのが私の考えです。

そういう面ではちょっと抜けているところあるかもしれない。

でもそれも可愛いじゃん?


とすると、ロバートには「物凄く醜い」と他人を表現する感覚はあるってことになるのでそれはやや凹むかも…

しかし毎日鏡を見ればあの顔とスタイルが映るんだからある程度の美的感覚の高さはしょうがないかあ…


 

ロバートには教養もあってアデール(ロチェスターがなんやかんや面倒を見てるフランス人のおてんばな女の子)がシェイクスピアのお芝居をして遊んでいる時も「オフィーリアです」と教えてくれていたよ。素敵だね。


でもロチェスターはピリピリしていたのでアデールに“Maintenant”と怒鳴ります。短気は損気。

このマンタヌンですが、フランス語で「今」を表すんだそうです。

命令形の動詞を伴って、今すぐ○○しなさい!的な文脈で使われるそう。

意味を知らずに聞いた時「萬谷!」って怒鳴ったのかと思って、後ろでロバートもびっくり顔してるから急に萬谷さんが巻き込まれたみたいになって混乱しましたw


急にキレる旦那様にはロバートも怯えてニコラス君(同僚)と怖い怖いって感じで引っ込んでいきました。可哀想。

 


前回の記事でちょっと触れた幕間や終演後に書いたメモなんですが、ロバートに関してもそこそこメモってました。


結構ちゃんとしたメモも多かったので今回のブログにも役立ってますが「お休みになりました」に対して「え!?こんな声かわいかった…?!」と書いてあったのを見返し、2023年もしっかりキモかったことを反省しました。