大型冷蔵庫と格闘の巻
めでたく初老枠に入った娘と９０歳近い父親、どう見ても肉体的にしょぼ過ぎる父娘
そのふたり、巨大冷蔵庫との格闘を繰り広げた物語
うちの冷蔵庫が壊れた！ その冷蔵庫、ちびの私には大きすぎて、上の段まで背伸びしないと（しても）届かなかった！ 一回り小さい冷蔵庫が欲しい！ 父が自分で選んで買ってくると言い張るので、しつこく希望を伝えた
「色は白、ひと回り小さい冷蔵庫」
「色は白、ひと回り小さい冷蔵庫」
「色は白、ひと回り小さい冷蔵庫」
翌日
○○子、買うてきたぞ！トラック見てみぃ
どういうこと？ 量販店に配送頼まんかったんか？
ギョエ～ 一回り小さい ではなく 一回り大きい仏壇みたいな、どどどでかい冷蔵庫 
おまけに、これから老人ふたりで軽トラからおろし、倉庫を通り、庭をまたぎ、キッチンまで運ぶんか！ 嘘だろ？？
そこから大げんかが勃発！ と言うか一方的に娘が吠えたのだが
冷蔵のドア、全ての引き出しを外しても、死死死ぬほど重い 腰に来たあ 軽トラからメガ冷蔵庫降ろすって想像できますか？？
おまけにキッチンに入る裏戸が狭すぎて冷蔵庫をガシガシぶつける！
ドンドンガシガシドンドン
その音から娘は、確信した
絶対壊れてるぞ！ 何しろ、いくら注意しても難聴な父には、激しくぶつけている音が聴こえないのだよ。
裏戸のあちこちを壊してやっとキッチンへ ここまでたっぷり３時間経過
ああ恐れていたことが現実に
壊れていた！ ファンが回っていない 冷えない まったく
お客様センター担当者は、申し訳ない！すぐに交換する と親切に言ってくれた
が、有料で良いのでと修理を依頼した。 当然です！
結局、交換してくれることになったのだが、本当に申し訳なくて涙が出るよ
冷蔵庫の外壁はあちこちへこみ塗料ははがれているちゅうに
で、それからがまたひと騒動
配送業者は、ボコボコになった冷蔵庫を引き取って、新しい冷蔵庫を設置してくれるのですよ！ この意味わかりますね！
老人ふたりは何もしなくて良いってことです！
うっ（涙）、うれぴ〜
なのにだ 
父は、冷蔵庫を別ドアから車庫に運び出して置くんじゃと頑として譲らない！ 呆れたもうたぜよ 
私、もう手伝わないよ
しかし
ひとりで運ぼうとする父、見て見ぬふり出来ないでしょ！ だって、そのうち絶対骨が折れちゃうよ～ 母他界から１年、また介護生活突入は御免だから
車庫へ続くドアを外し、ドア枠も取り外し、そこをカンナで更に削り、やっとのことで車庫へ 車庫の床は低い ７ｃｍの段差
ごっとんと落ちた この冷蔵庫、絶対もうひと段階壊れたよね
あれれ、汗が
５０歳過ぎたあたりから、加齢のためか汗が出なくなっていたのに、 汗が出たのよ～
更に話しは続く
業者到着
親切に新しい冷蔵庫を設置してくれるという業者の申し出をヤツはアッサリ断ってしまったのだ
さあ大変 
車庫からキッチンへの７ｃｍの段差、下すのと上げるのでは大違い！
あまりに過酷なその後の踏ん張りをどうぞ自由に想像して楽しんでくださいネ！！
全てが終わった後、娘は腰が痛くて寝込みました！
一方、父はいそいそと釣りに行かはりました！
今度は、最新の便器へ交換すると言い出しています
もう知らんがね 
