I Got Rhythm?

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音楽と文学とスポーツを中心に好きなものを好きなように書き綴っていくブログ

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今年のカープはやりおる!

数年ぶりの熱い夏ですな。


さて今日はHIPHOPから1枚。


5th WHEEL 2 the COACH/EMIミュージックジャパン
¥3,059
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95年発表。スチャの、日本語ラップの大名盤ですね。

「空からの力」も「EGOTOPIA」も「DON’T TURN OFF YOUR LIGHT」も同年。

凄い年だな・・・。


この時期の日本のHIPHOPは大好きなのです。

「さんぴん」だ「LB」だ「ファンキーグラマー」だ関係なく全部聴きます。


お手本がほぼ無い中で、

それぞれが独自の表現方法を見出していく。

シーンの黎明期独特の熱気がたまらんのですね。


その中でも、1枚選べと言われたら迷うことなく「5th WHEEL」選びます。

永遠に僕らのリアルを刻んでます。


「オモロラップ」が表現しているのは、「哀」ですよね。

スチャの音楽は上質な喜劇だと思ってます。

The Apples (初回限定盤)(DVD付)/吉井和哉


イエローモンキー解散から始まったYoshiiLovinson時代を含む、

ソロ吉井和哉の音楽は、いかにイエローモンキーの残像から離れることができるか、

その一点に集約できる。


それは、「at the black hole」、正に暗い闇の底から始まる苦闘であった。

アルバムの発表を重ねる度に、イエローモンキーという、

吉井和哉自身を含め、彼の音楽を愛する者の愛情を一身に受け続けるバンドの

残像は薄まっていく。

この苦闘は5枚目のアルバム「Volt」において決着をみせる。

ここにイエローモンキーの影は無い。

もう一つの吉井和哉のバンドサウンドが見事に起立する。


正直に告白すると「Volt」を聴いた時の感覚は、

イエローモンキー「sicks」を聴いたときとあまりに酷似していた。

これ以上なにがあるのだ。


イエローモンキーの「sicks」以降は周知の通りであろう。


そのタイミングで発表された「the Appples」。

明らかに「Volt」までの流れはここで分断される。

「Volt」においてイエローモンキーと決着をつけた吉井和哉は、

「the Appeles」においてイエローモンキーを肯定するのである。

それは、ただ、ノスタルジックに時間を逆戻りさせることではない。


「Volt」で確立した吉井和哉としてのバンドサウンドと、

相反するイエローモンキーとしてのバンドサウンドを、

飲み込み、その混沌から芽生えた果実が「the Apples」なのだと思う。

その芽生えたばかりの表現の命は、生まれたばかりで未成熟だ。

しかし、妖しくも、美しい「flower」の咲く可能性を秘めた息吹に違いない。


創世記。アダムとイブが食べた禁断の果実。

「the Apples」。

吉井和哉第2章の始まりである。



評論家風いかがでしたでしょうか?

上からで申し訳ないニコ

吉井さんの音楽をこよなく愛しているということでご勘弁を・・・。