水無月というのは、水の多い(雨の多い)月という意味だそうです。
雨というのは、どちらかというとネガティヴなイメージがありますが、私は好きです。
この時期、梅の実を大きく膨らませるのも雨の力です。雨には生命を養っていく力があります。
例えば、人の体重の60%は水分だそうです。不運にも亡くなって火葬されると、60%は蒸気となり雲となります。
この雲がやがて大地に恵雨となって降りる。こう考えると雨のありがたみ、悦びを感じます。
雨に濡れた草木は、鮮やかに蘇り香ります。
雨は地上の汚れを洗い流すだけでなく、私の心の中を綺麗にしてくれるのです。

