先日5月13日に無事、千穐楽の幕をおろしました、
舞台、
「アクトカンタービレ Golden Lemonade」
観劇してきました。
私の観劇日は5月9日の初日公演でした。
ツイッターで感想はちょっと呟いていましたが、
文章で書いておこうかなと思いここに記録してます。
と言っても、
1回だけの観劇、日にちも少し経ってしまいましたので、あんまりがっつりしたものではないですが。
内容・ストーリーについては、
博品館劇場さんがブログにアップしてくださっていますので、
そのリンクを貼っておきます。
本当なら、
森新吾さんの書き下ろしの脚本になるはずだったのですが、
前回の「Smoky Dog」を手直ししたということでした。
所長役は咲山類さん。
ここのところ、外部の舞台に出演することが続いていて、
芝居のスキルも上がっているととても楽しみにしていました。
幕があがってすぐ、
気づいたのが所長の関西弁。
もともとは新吾さんが演じていた役、
ニコ生の配信番組「犬ドキッ!」で、自分らしい演出を加えた、
とおっしゃっていたのはこのことでした。
普段もときどき飛び出す関西弁、
もともともふんわりしたキャラと相まって、
類さんらしい所長になっていました。
オープニングで、町田慎吾さんとダンスをするのですが、
森新吾さんとのダブルシンゴのイメージが強くて、
でもすごく頑張って練習されたんだろうなと思いました。
思わずそこで涙してしまいました。
初演のときは存じない俳優さんがおられたのですが、
今回は前回に引き続いて出演の方、
プラス、長澤風海さんはD☆Dの舞台でよく共演されているのでおなじみ。
法月康平さんも、D☆Dの舞台で共演されていたのでおなじみ。
ということで、
登場人物が把握しやすくて助かった。
ただ、コードネームがどうしても役と結びつかなくて、観ている間ずっと頭が混乱してしまいました。
演者さんの名前、役のキャラ、コードネーム。
ほんとこれがちゃんと頭にはいっていればもっと面白かったはず。
今回、チケットは小寺さんのところで申し込みました。
D☆Dを卒業されたけど、
小寺さんは私の中では特に気になるメンバーで、
だからファンイベに行ったり、
小寺さんがタップや演出を手がけた作品を観たりしています。
ラッキーストライクさんとしては、
要所要所でいつもの器用さ、気配リストなところが出ていて、
タップもちょい、見せてくれて、
やっぱり小寺さんだな、というのが嬉しかった。
前回の入山学さんから、今回桐生園加さんに変わったDJ。
途中、めっちゃ男役!と思ったら、やはり元ヅカの方で。
男臭い雰囲気になりがちなところを、
園加さんがいい感じに中和してくれていて、
私は今回のキャスティングが好きでした。
冒頭のタバコを吸いながら呟くまっちーさんのセリフ、
体に悪いのは百も承知だ、という一連のセリフに、
森新吾さんの心の声のつぶやきなのかな、と思ってしまいました。
同じこと、言っておられる方をたくさんお見かけしました。
長澤風海さんの身体能力は本当に高くて、
かざみんが舞うところはとても見ていて楽しかった。
お席が舞台に近かったので、
本当に目を奪われました。
初演の時は、
所内のメンバーが自己紹介をしているときの、
好きなお菓子を発表するところがどうしても好きになれなくて、
それもあってストーリーに入り込めなかった。
今回はそんなこともなく、
和気藹々としているメンバーに爆笑。
きっと類さんの演じる所長のお人好しそうなところが好きだったからかも。
DJが話しているときには、
事務所の中は暗転してセリフも動きもストップしている。
そんなフォーカシングがうまく作られているのですが、
逆に所内のメンバーが話しているときはDJは黙って待っているとか、
舞台の上のいろんなところでいろんなことが繰り広げられていて、
1回の観劇では全部が見きれませんでした。
途中でふと気がついたのですが、
結構、音響が効果的に入っています。
今回も音楽はTAKAちゃん。
そういえば、「犬ドキッ!」の時にも、
「ずっと曲が流れていますので」と言っていた。
すごく素敵なサウンドが、
常にバックで鳴っている。
常にTAKAちゃんの存在を感じていて、
D☆Dのメンバーのつながりの強さをずっと感じていたのでした。
初演のときには理解仕切れなかったストーリー、
今回はちゃんと把握でき、
森新吾さんの存在もずっと感じて、
このことで出演することになった類さんとか、
演出をしてくれた中塚晧平さんとか、
音楽のTAKAちゃんとか、
東山りだ(この日はアフタートークショーの司会でした)とか、
D☆Dの絆を感じたのでした。
そのアフタートークショー、
元々観劇することにしていた日にこのイベントが決まって、
とても嬉しかったですが、
終わってからも、私の唯一の観劇日がこの日で本当に良かったと思ったのでした。
司会進行が東山りだ、
登壇者が、咲山類さんと、町田慎吾さん。
ほんわかしたおふたりです。
その前に。
森新吾さんのインタビュー音声が、
会場に流れました。
最初は何かのトラブルなのかと思ったのですが、
よく聞けばインタビュー。
パンフレットに載せてある文章の音源のようでした。
新吾さんはD☆Dとは別に、
自分がプロデュースするもので色々やってみたいと思っていたそうです。
ダンスカンタービレ、
そしてアクトカンタービレ。
セリフを言い合うことで笑いが生まれるような芝居は、
普段のD☆Dの舞台ではほとんどない、
と、アフトでおっしゃっているのを聞いてなるほどと思いました。
確かに、
D☆Dの公演は割とドロドロしたものが多くて、
ジャニーズから行った私はとてもびっくりしたし、
ジャニヲタ友達を誘うのは難しいなと思ったことがあります。
衣装や演出で笑えるものはあっても、
芝居、セリフの応酬で笑えるものはそいう言われれば無かった。
そこでふぉ〜ゆ〜のことが頭に浮かびました。
彼らはまさに、
セリフの応酬で笑いを誘う舞台を何作品もやってきている。
ぱっと浮かんだのは「23階の笑い」。
まさにあれはセリフの掛け合いの妙だったし、
ハプニングにもアドリブで対応して、
Show must go on そのものだった。
「放課後の厨房男子」もそう。
私にとっては身近で慣れ親しんでいる笑いも、
D☆Dにはあまり縁がなかったのか。
新吾さんの作りたかったアクトカンタービレ は、
爆笑に次ぐ爆笑の舞台だということで、
D☆Dとふぉ〜ゆ〜と新吾さんが作りたかったものについていろいろ考えた瞬間でした。
それと、
まっちーさんがおっしゃっていた、
稽古のときに、
「笑ってもらえるかな」と想像しながらやっていたことが、
お客様が入って、実際に演じて笑ってもらったときに、
カチッとハマる感じが楽しかった、
というようなことにも。
観客が入って初めて芝居が完成するとか、
お客様が最後の演者さんだ、とか、
よく言われているけど、
具体的にどんなことを指すのかよく分からなかったのが、
まっちーさんの言葉で溜飲が下がる気がしました。
思った通りのリアクションが返ってきたときは、
演じていて楽しい瞬間だろうな。
それと、
前作のときは、
とにかく時間が無い中で駆け抜けていった感じだったけど、
今回は、細かいところまでみんなで話し合って意見出し合って作っていった、
とおっしゃっていた。
それも、
私が観た感じもその通りに受け取れました。
前作は勢いがある感じ、
そして荒削りな感じ。
今回は、大切に大切につくりあげた感じ。
作り手側の作品に対する感触を同じように観客として受け取れて、
ここは私としても、ちゃんと捉えられていたんだなと思えて嬉しかった瞬間でした。
まっちーさんは、役のセブンスターのときは、
強面で殺し屋に徹していて、圧があって声もデカくて。
でも、アフトで役を離れたときのまっちーさんは、
声がちいさくて、ほんわかしている。
素のまっちーさんはこんな感じなのかなと思いながら、
まだよくわからない町田慎吾さんを観ていました。
類さんの服をちゃっかりもらってしまったエピソードが面白かったけど、
東山りだが着ている服も、本気でもらいたがっているようで。
そういえばまっちーさんは、
元ジャニーズ。
服のお下がりは日常的なこと。
そのノリなんだとしたら面白い。
類さんの関西弁は、
水谷あつしさんの発言で5月になってから急遽決まったことだそうです。
「伊賀の花嫁」で初めて観た水谷さんだけど、
実は東京キッドブラザーズのご出身で、キャリアも長くて、いわば大御所俳優さんなんですね。
役ではかわいいおじさまでしたが。
アフタートークショーが終わり、
東山りだがまっちーさんと類さんを先に送り出した。
1人残ったりだ、
森新吾さんのことをお話ししたのでした。
Golden Lemonadeは新吾さんが初めて脚本を書いた作品になる予定で、
その苦労とか、
新吾さんへの気持ちとか。
涙を堪えて話すのを聞いて、
私も耐えきれずに涙。
でも、りだはやっぱりリーダーだなと、
改めて思ったのでした。
7人のうち2人が卒業してもなお、
何かあればD☆Dのメンバーが駆けつけてくれるのを、嬉しく思いながらD☆Dの活動休止期間を見ていたけど、
もう7人が揃うことは永遠に無いのだと、
思えば思うほど涙が出てしまった。
お別れの会に行けなかったことを、
ずっと後悔していたけど、
この観劇の日にこんな企画をしてくれて、
気持ちがすっとしました。
翌日以降のアフトの予定や、
この先芝居がどんどん進化していくのが気になって、
何度もおかわりチケットを買うことを考えたけど、
どうにかこうにか、
我慢しました。
でも千穐楽の日の朝は本気で、
「今から体の具合が悪くなって仕事やすめたりしないかしら」と思った。
それも結局できないまま、
千穐楽の幕はおりました。
演者さんもつぶやいておられたけど、
この作品がシリーズとしてこれからも上演されることを私も望みます。
こんな感想だけど、
書き留めることができて、
ようやく私自身も一区切りできた気がします。