今日の昼公演のコインロッカーで、
私の観劇月間が修了しました。


月間っていうのは、
「THE CIRCUS!」に始まって、「それいゆ」「コインロッカー・ベイビーズ」までの観劇期間のことです。


約1か月の間に6回、舞台観劇をしたというのは、
私にとってはたぶん初めてです。










今日の、
コインロッカー2回目の観劇は。




思った以上に進化した、キクとハシの姿を観ることができました。




舞台観劇について、
それほど知識もない私が観ても、
前回観たものと全く違う芝居を見せつけられて、
舞台というものは、公演の数だけ違うものなんだと、
そのエネルギーをぶつけられた感じです。



今回は、
ストーリーはもう知っているので、
物語の流れを追うことよりも、
演者の芝居を観ることを意識していました。



前回は、
キクの演技の迫力に圧倒され、
歌に心打たれたのだけど、
今回は、
存在感を増したハシの演技に圧倒されました。


だんだん狂気に満ちてくるハシの表情が、
オペラグラス越しにも恐ろしくて、
目が合ったような気がしたときは、
本当に、この人狂ってる、と思ったくらい。


自分の前の世代の、
負の産物のような形でこの世に生まれたキクとハシ。


最後には、
自分の次の世代へも影響を及ぼして話が終わる。


輪廻転生。


そんなことを考えました。




このすさまじい舞台を更に引き立てるのが、
演者たちの歌の素晴らしさ。


キクとハシの歌声には、涙することが何度もあり(ちょっと周囲の人とタイミングが違うのが私には恥ずかしかった)。


芋洗坂係長さんはそのボディを響かせて歌うし、
ローリーさんは普段のロック感そのままで。

他の演者さんも、
歌がうまいな、と思うことがとても多かった。

シスター役のお2人は、
2階席からはどうしても阿佐ヶ谷姉妹に見えて仕方なかった笑








そして、
前回は、わりと肯定的な気持ちで観ていたキクとアネモネのラブシーン。


今回はちょっとネガティブな気持ちになってしまいました。


理由はわかりません。


きっと前より親密度が増していたのかも。






前回観逃していた真ぴいの演技も今回はしっかりチェックして、
この人も狂気に満ちた感はハシに劣らないと思ったのでした。



終盤、
ハシが嘔吐しそうになるシーンでは、
今日も私も吐きそうになってしまった。




死と生が交錯する舞台。

救われない気持ちのままで終わりそうなラストが、
白い衣装で幸せそうな表情で踊るハシとキクとアネモネを観ているうちに、
なんだか幸せな気持ちになって終わる。



ラストシーンでは今回も、
涙が止まらなかった。




そんなタイミングでのカテコ。



今回も2階席を選んだのは、
このカテコに期待していたから。



キクとハシは、
今回もキラキラに輝いていた。







そして今回は、
前回の観劇よりも更に、
演者が全員はけてからも演奏をしているバンドの演奏を、
聴いている観客が多かった。



芝居ってリピーターが増えてくると、
「わかってくる」面があってそれも楽しい。


そそくさと会場を後にする人もいるけど、
じっくり演奏を聴いて余韻に浸るのが好きです。


娘はワニの歌がお気に入りで、
前回はその曲だったけど今日は違う、と最初言ってたけど、
今回はメドレー形式になっていて、
バラードの曲、アップテンポの曲、そしてワニの曲、と3つくらいあった。



ラストの曲では、
最後にギターが派手にブイブイ演奏して、
みんな拍手で盛り上げ、
演奏が終わったら盛大な拍手だった。


(見えなかったけどローリーさんが演奏してたの?まさかね)



そのくらい、演奏も充実した舞台だった。







終演後、ロビーのパンフレット売り場へ。


先日買ったものに、
舞台中の写真集が収められたもの、稽古中の写真集が収められたものの2種類が売っていた。



入場前に迷っていた娘が、
幕間には「やっぱり買いたい」と言ったのであえて買うことにしたのだけど、
「どっちがいいかな」と聞かれ、
私なら迷わず稽古中を選ぶな、と言ったものの、
舞台中の郁きゅんもめっちゃステキだった。

稽古中が好きなのは、
いろんなDVD観てもメイキングが大好きなのと理由は一緒。






東京公演も残りあと4日。

無事に怪我無く、
幕が降りることを願って、
私のラスト観劇を終わります。



{236B39D7-B5E8-4E6B-9571-DF24AE36AE25}