何かと落ち着かない状況の日々の中で、ふと思い出すことがあります。
次男の出産前後を北海道で過ごしたのですが、そのとき北海道胆振東部地震に遭い全戸停電を経験しました。
地震が起きた日は、父も母も出張で不在で、私と長男の2人でした(お腹の中の次男も入れたら3人)。
明け方の地震で目覚め、起きたら停電になっていて。
実家とはいえ長らく住んでいない家。
何がどこにあるのかよくわからなかったり、どんどんと通信も途絶える中で、不安な気持ちにもなりました。いま産気づいたらどうしよう…とかね。
その日の夜には父も母も帰宅できて、皆ほっとしたのもあり、その日は早々に寝てしまいました。
電気もないし暗くなったら寝よう~ みたいな雰囲気だった我が家。
幸い、実家の辺りは電気の復旧が早く、翌日の夜には停電は解消していました。
結果的に、停電の夜はこの1日だけだったんです。
で、その後、会う人会う人から出てくる会話が
「あの晩の星みた?綺麗だったよね~!!」
というもの。
どうやら、私の周りには、停電の夜、空を見上げていた人が多かったようです。
首都圏と比べると、実家のあたりは平常時でも星がきれいに見えます。
東京で生まれ育った主人は、ちょっと感動するレベルだといいます。
そんな星空があたりまえの地元民が、「綺麗だった」という星空は、本当に美しかったのでしょう。
そうですよね、真っ暗だったんですもの、きっとプラネタリウムみたいだったに違いない…
両親と私とで、
いやだ~そこまで気が回らなかった
となりました。
大きな地震の直後、全戸停電という初めての事態の最中、星を見ようと夜空を眺めていた人達がいる。
機転が利くというのか、余裕があるというのか。。。
考えさせられるものがありました。
私とは何が違ったのか…
有事の際、過度に悲観したり殺伐としたりせずに対応するために、日頃から何を備え何を心がければよいのか、そして事が起きたときにどう過ごすのか、そんなことを考えてしまいます