ボイスチャットで飛び交う暴言



文春オンラインの記事より

SNSいじめ、ゲーム依存、性被害……


子どものスマホ利用の実態はどうなっているのか。ジャーナリスト・石川結貴による『 スマホ危機 親子の克服術 』(文藝春秋)から一部抜粋して、子どものスマホ問題を紹介。





ボイスチャットで飛び交う暴言



フォートナイトや荒野行動などのゲームはボイスチャット機能を備えて仲間との意思疎通がしやすく、隣り合って遊んでいるような臨場感がある。


一緒に叫んだり、笑い合ったりできることは、ボイスチャットならではのメリットだろうが、一方で深刻なトラブルが生じている。たとえば暴言や悪口、仲間はずれだ。



「子ども部屋から毎日のように『死ね』、『殺す』、『消えろ』なんて言葉が聞こえてくるんです。


何度注意しても『ふつうだから』と言って本人はケロッとしている。あんなに汚い言葉を使いながら遊ぶのはやめさせたいんですが……



小学6年生の息子を持つ母親(39歳)は、スマホやパソコンでフォートナイトに熱中する子どもの様子を懸念する。


子どもは同じクラスの男子数人でチームを組み、LINEで「今日は時スタート」とゲーム開始の連絡を取り合う。いったん遊びはじめると汚い言葉を連発し、興奮して大声を上げたりすることもあるという。



「お互い協力して楽しく遊ぶならともかく、子ども同士で『クソ』、『ダッサ(ダサイ)』とけなしあったりするみたいです。


それで本当に友達なの? 学校で大丈夫? と心配なんですが、息子はこれくらいやらなきゃダメだと言う。なんでもおとなしいタイプの子は、仲間から一方的に責められたり、バカにされたりすると」



フォートナイトは生き残りを賭けて闘う、逆に言えば殺し合いをするゲームだ。だからといって必ずしも残虐というわけではなく、流血や体がバラバラになるような描写は使われていない。


あくまでも遊びだと自覚し、ゲームマナーを守って利用するぶんにはいいのだろうが、小学生のような未熟な関係性ではむずかしい。



おまけに会話となれば、相手の調子に合わせてつい感情的にもなるだろう。「なにやってんだ、バーカ」と言われたら、「おまえこそバカじゃん。失せろ」などと返してしまいがちだ。こうしたやりとりがエスカレートし、リアルの学校や家庭生活に影響が及ぶことも増えている。



便利な機能は人と人とをつなぎやすくするが、だからといって人間関係がより豊かになるわけでもない。


SNSにしろ、オンラインゲームにしろ、「声」を通じて不特定多数のおとなと関わるようになった子どもたちは、この先どんなリスクを抱えていくのだろうか。



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幼い時から、あらゆる角度のリスクを抱える子供達。。


子供部屋から聞こえてくる暴言への心配の声は、良く聞く様になった。


深刻なトラブルともなっている暴言や悪口、仲間はずれ



年齢層関係なく関わりを持つオンラインゲーム。関わる人間の使い方や、言葉のチョイスが若年層に大きく影響する事を理解しておかなければならないと思う。