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2007年の新車販売、起爆剤なし “冬の時代”到来か…新車効果不透明

 2006年の登録車と軽自動車を合わせた新車の総販売台数は、3年連続で前年を割り込んだ。
07年の新車販売も、日本自動車工業会が前年比2%減の563万台と、4年連続のマイナスを予測
するなど苦戦は必至だ。メーカー各社が投入を予定している新型車や全面改良の新モデルにも、
販売回復の起爆剤となるような車種が見当たらないのが実情だ。(今井裕治)

 ≪軽も反動減…≫

 06年に3年連続で過去最高を更新し、初めて200万台を突破した軽自動車も、07年は反動減が
避けられそうもない。

 しかも、06年は計11車種の新型、新モデル車が投入されたが、現段階では、07年は日産自動車
が1月にスズキから相手先ブランド生産(OEM)供給を受けて投入する新型など数車種しか予定
されていない。

 全国軽自動車協会連合会の担当者は、「200万台のハードルは高く、前年超えは難しい」と
あきらめ顔で、07年の販売を前年比3・1%減の196万台と予想している。

 一方、06年の新車販売が1977年以来29年ぶりの低水準に落ち込んだ登録車も、減少に歯止めが
かかりそうもない。

 目玉となる車種に乏しく、車離れが進んでいる若者を中心に新たな需要を喚起できる状況には
ないからだ。

 現在、各社が投入を予定している新型、新モデル車のラインアップを見渡しても、月間で
安定的に1万台以上の販売が見込めそうな車種はない。月平均5000台以上の販売が見込める
車種も、トヨタ自動車が5月に全面改良して投入するミニバン「ノア/ヴォクシー」と年末発売の
高級セダン「クラウン」など限られている。

 日産自動車は、スポーツカー「GT-R」など注目の新車を投入するが、縮小傾向が続くニッチ市場
でしかない。

 ≪新車効果不透明≫

 06年後半に投入されたトヨタ「カローラ」などの新車効果もいつまで続くか不透明で、登録車は
“冬の時代”がしばらくは続きそうだ。

 国内の自動車メーカー各社は、欧米やアジアで販売台数をかせぐ一方で、肝心のホーム
グラウンドである国内の販売は回復のきっかけすらつかめないでいる。

 輸出の好調で、国内生産は1000万台を安定的に超えているが、海外市場は変動要因が多く、
過度の依存はリスクを高める。

 自工会の張富士夫・自会長も、「産業全体に与える影響が大きい自動車の国内生産台数を保つ
には、国内販売をしっかりさせる必要がある」と言い切る。国内需要を盛り上げるためにも、
「魅力的な車づくり」(志賀俊之・日産最高執行責任者)が強く求められているといえそうだ。