※特定を防ぐために表現が曖昧になっている箇所がありますがご容赦ください※
その日は当人が行きたいという
とあるテーマパーク的な場所に向かうことにしていた。
駅で待ち合わせをして
迎えに来てくれたのは彼女の方だった。
写真は交換していたが
初めての顔合わせの瞬間だった。
彼女は…写真の通りのすらっとしたロングヘアの女性だった。
本人はそんなことはないと言っていたが
私からすれば充分痩せてみえた。
顔は年相応といったところか。
少し血色が悪いので幾分もったいないな…
というのが私の最初の印象だった。
彼女は運転してるからか
こちらには視線をあまり向けず
喋るのが苦手なのか会話もあまり続かない。
(着くまでちょっときついな…)
そう感じていると
「ごめんなさい、私人見知りでこんな感じだから気にしないで。あなたの話は聞いてるから話してくれてていいから。」
そうは言ってもなかなか会話も続かず、
また彼女の声のトーンなどが
楽しくなさそうに思えたのだが
それでも喋り続けた。
そうしているうちに目的地が近づき、
彼女も幾分楽しそうにしているように見えた。
そして駐車場に車を停め、
二人で目的地のテーマパークへと向かう。
この場所にはこの後何度か来ることになるが
今現在の自分にとっては二度と近づくことのない場所。