フランス映画をご一緒に♫

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フランス映画とフランス語を愛する某主婦による、フランス映画に関するあれこれ♡

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ナチス支配下のパリを舞台にした作品。

トリュフォー監督、最大のヒット作だそうな。





主演は、フランスが誇る美女、カトリーヌ・ドヌーヴ。

若き日の、ジェラール・ドパルデューも出演しているわ。


原題:Le Dernier Métro

訳すと「終電」

なので、邦題はそのまんまね。



トリュフォー作品が好きなので見てみたのだけれど、うーん、私の感覚がズレているのか、そんなにものすごく面白いとは思えなかったかな。。。






ストーリーの面白さ ★★☆☆☆
ヒロイン(Marion)への感情移入のしやすさ ★★★☆☆
フランス語の聞き取りやすさ ★★★★☆
目の保養度 ★★☆☆☆
見てよかった度(総合点) ★★★☆☆


ドヌーヴ演じるMarionは元映画女優で現在は舞台女優。

Marionの夫(劇場支配人兼演出家)はユダヤ人であることから、国外逃亡を装って、劇場の地下に身を潜めているの。

その夫を守るため、Marionはとにかく必死。昼間は舞台の稽古と劇場の切り盛りに追われ、夜は地下に潜り、夫の世話をする。

ずーっと地下に閉じ込められている夫は、時々精神的におかしくなり、暴れだすの。そんな夫を必死に支え、ゲシュタポから守ろうとするMarion。

私はてっきり、Marionはこの才能あふれる気の毒な夫に夢中なのだと思っていたの。





でも…(ここから先は、ネタバレです)







実は、Marionはドパルデュー演じるBernard(新しくやってきた舞台俳優)に惹かれていた…



みなさん、気付きましたか?!


私は、まったく気づかなかったわ。


いきなりMarionの夫がBernardに

「妻は君に夢中だ」

っていうから、本当にびっくりしたわ。

そして、その夜ふたりは結ばれるのよね。。。

なんだかいきなりすぎて、付いていけなくなってしまったの。

そこが、私は気になってしまったのよね。

でも、一般的には、その点が逆に評価されているみたい。つまり、MarionがBernardに惹かれているということが、一見してわかってしまうような演出であれば、この映画がただの不倫ものになってしまうから、ということらしいの。

確かにそうなのかもしれない。

この厳しい時代、人々は自分の感情を押し殺して生き抜いていたのかも。

現代みたいに、大きな声で「自分の心に素直になろう!」だなんて、とても言えない時代だったはず。

そんな時代に生きるMarionは、夫を救い、劇場を守ることに全神経を注いでいた。

Bernardに惹かれていく自分を感じながらも、必死に自分を抑え、Bernardに冷たくあたっていた。

でも、地下から劇場の様子を伺っていた夫には、Marionの気持ちがはっきりと見えていた。。。



そう考えると、この映画の演出はさすがトリュフォー監督、と納得せざるをえないものなのかも。



わたしも、まだまだ解釈が甘い。

もっともっと、勉強しなくちゃ。

そう思わせてくれたこの映画。なので、総合点は星3つ★★★にしました。

日本でも話題になったこの作品。なんということでしょう。まだ見ていなかった!!

先日「仕立て屋の恋」を見て、とても面白かったので、同じ監督(Patrice Leconte)の作品を見てみようと思い立ち、急いでレンタル。



ひゃ~!面白かったわん!




原題:Le mari de la coiffeuse

訳すと「美容師の夫」

美容師よりも「髪結い」の方が雰囲気がでるわね。

ただし、この映画のヒロインであるcoiffeuseは、男性専門の美容師なの。

ってことは「髪を結う」ってことはないと思うのよね。。。

だから、厳密に考えると、この邦題はおかしいってことになると私は思うわ。

でもま、いっか(笑)





とっても美しいヒロイン(Mathilde)を演じているのは、アンナ・ガリエナさんというイタリア人の方らしいわ。

この肩までのゆるふわウェーブヘアと、オレンジのワンピースがとっても似合っていて、本当にホレボレする麗しさ。

そして、このすっきりとしたフェイスラインからは想像もつかない、女性らしい体つき。。。




わぉ~!(笑)

いやいや、これは世の男性陣は目が離せませんな。

わたし、女ですけど目が離せなかったもの(笑)




さ、それではいつもの独断と偏見による星評価にいってみましょう!

ストーリーの面白さ ★★★★☆
主役(Antoine)への感情移入のしやすさ ★☆☆☆☆
ヒロイン(Mathilde)への感情移入のしやすさ ★☆☆☆☆
フランス語の聞き取りやすさ ★★★★☆
目の保養度 ★★★★☆
見てよかった度(総合点) ★★★★★


同じ監督の作品である「仕立て屋の恋」と比べると面白いわね。

両方とも総合点では満点なんだけれど、内訳がかなり違うの。

ストーリーは正直、「仕立て屋の恋」が勝ってると思ったわ。

サスペンス色が強いからだと思うわ。

この「髪結いの亭主」は、「ぼくは大きくなったら、髪結いの亭主になるんだ」と子供のころに決意したAntoineが大人になって、過去を振り返る形で進んでいくのね

そもそも、この決意がどうも共感できない(笑)

しかも、大人になったAntoineは働きもせず、日がな一日、働く奥さんをエロイ目で眺めているの。

も~、このAntoineの目つきがムリ!(笑)



それでもね、満点なの。

それはやはり、Mathildeの美しさ、妖艶さに私も魅せられたからだと思うわ。

それともうひとつ、ここからはネタバレになるので、まだ本作を見ていない方は、見終わってからのぞいてみてねん。




こういうふうに思っている人って少ないのかな。


これって、すべてAntoineの妄想じゃないかな。

Antoineは、小さいころの夢が叶って、みごと「髪結いの亭主」になれた。

でも、その相手もAntoineと同じように歳をとり、若かりし頃の姿はもうない。

それに、自分に対する愛情も、薄れている。


そんな中で、Antoineは自分だけを見てくれる、美しいMathildeが自分に恋をするという妄想を始める。



友達もいらない。旅行も好きじゃない。

ただ、あなたと二人でここにいたい。

そして、あなたの私への愛が一番深いいま、この時点で、濁流に身を投げる。



これ、妄想だと思うわ。

あんなきれいな人が…冴えない歳食った無職のオヤジに…

ないわ。それはないわ、うん。



なぜこのように解釈したかというと、本作の途中で、美容室でクロスワードをするAntoineに話しかける女性の声がしたのね。

その声、Mathildeの声ではなかったの。

もっと年いった声だったわ。

だからきっとAntoineはちゃんと結婚してるの、髪結いの女性と。

でも、それはMathildeではないし、あんなにラブラブな生活ではない。



ラストシーンで、Antoineがいつものように、ヘンテコなダンスを披露した後で、お客さんに

「妻はもうじき戻ってきますから」

というの。

それって、「Mathildeは死んじゃったんだから、戻ってくるわけないのに。可哀想なAntoine !」

と思わせておいて、

実は奥さん、買い物に出てるだけで、じき戻って来るんじゃないかなって。



私はこんなふうに解釈しました。

でも、違うかもねん。

いずれにせよ、とっても面白い作品でした。



だいぶ前に一度見たことがある作品。久々に見てみました~。

今回の方が、この作品を面白く感じたわ。

なんでだろう?歳を重ねて、人の感情の動きってものに敏感になったから?

こんな人もいる、あんな人もいる。「こうでなければならない」っていう考え方がおかしいってことに、気付いたから?

自分でもよくわからないけれど、とても素晴らしい作品だと感じたわ。








原題:Monsieur HIRE

訳すと、「イール氏」

邦題は「仕立て屋の恋」

たしかに「イール氏」だと、なんだかよくわからないから、この邦題はいいのかも。

監督:Patrice Leconte


主演はイール氏役のMichel Blancと、アリス役のSandrine Bonnaire




↑サンドリーヌ・ボネール


わたし、サンドリーヌ・ボネールって、見たことはあるな~くらいで、これまであまり注目してこなかったの。

でも、知人の一番好きなフランス人女優が彼女だと聞いて、どんな女優なのかすごく気になって、彼女が出演している作品を見だしたのね。

おでことエラが特徴的な人、というのが私の印象。

意志の強さと、知的さを感じる人ね。

美人なんだろうけど、、、私のタイプではないかな(笑)

強さが全面にでているので…(私はソフトでアンニュイな雰囲気が好み)




では、ここらへんでいつもの独断と偏見による星評価にいってみましょう!


ストーリーの面白さ ★★★★★
イール氏への感情移入のしやすさ ★★★☆☆
アリスへの感情移入のしやすさ ★★☆☆☆
フランス語の聞き取りやすさ ★★★★☆
目の保養度 ★☆☆☆☆
見てよかった度(総合点) ★★★★★


出ました!総合点で満点!

目の保養度がめっちゃ低いのに!(笑)

なんといっても、ストーリー展開と音楽がイイ!

音楽はマイケル・ナイマンというミニマル・ミュージックの作曲家が担当しているのね。

ミニマル・ミュージックっていうのは:「音の動きを最小限に抑え、パターン化された音型を反復させる音楽」(by ウィキ)らしいの。

日本でいうと、坂本龍一さんや久石譲さんなんかも、このミニマル・ミュージックを取り入れている作曲家だそうよ。



本作で、イール氏が窓越しにアリスをのぞき見するときに、いつも同じ音楽が流れるの。

この曲がなんともせつなくて、ステキな曲なのよね…



これから本作を見る方もいるかもしれないので、ネタバレは控えるとして…

わたしは「鳩に毒の入った小麦をやり続けていたお婆さん」の話が印象に残ったわ。

近所の人たちに「良い人、優しそうな人」と思われ続けていた、いつも笑顔を絶やさないおばあさん。

実は、毒をばらまいていた。。。



イール氏が売春婦に語るこのお婆さんの話が、本作のストーリーに重なり、わたしは強い衝撃を受けたの。


とにかくおススメ。

主演が不気味な髪のうすいおじさんだからと食わず嫌いしないで、ぜひ見てみてねん。


☆フランス語会話コーナー

本作は、すごくフランス語が聞き取りやすい!

フランス語を勉強中のみなさんにオススメしたいわ。



(イール氏がアリスと初めてデートしたシーン。駅のカフェでの会話)

Alice : Pourquoi vous riez ?

M. Hire : Parce que, figurez-vous, j'ai hésité à venir. J'avais peur qu'on n'ait rien de nous raconter. Alors, nous avons tellement de choses à nous dire.

アリス「なぜ笑っているの?」

イール氏「実は(デートに)来るか迷ったんだ。話すことがないかもと不安で。でもこんなにたくさん話してる」