私は何かと断捨離をしてきていますが。
それでも残り続けるものが本棚の一部にあります。
何時だろう、1980年代後半に流行ったゲームブック達です。
劣化が激しいですが復刻もされてます。
左端のパンタクルなどはその例です。
オリジナルがあるのに揃えてました。

中でも鈴木直人さんのドルアーガシリーズは最初にハマりまして。
当時アーケードやファミコンであった原作のゲームをひとフロアを20マス四方のマップに収めて、全60階を冒険する作品です。
20階毎の3部作になってますが最後の3作目のみ表紙の無い状態で残っています。
本棚の右端にあるのがそれです。


ゲームブックというのは
本の様に物語を読ませ、進行はゲーム風にパラグラフと呼ばれる番号の選択肢に従い進んでいきます。

パラグラフの数は大体500~800位。
北に行くなら72へ、南に行くなら468へ
それぞれ進め

みたいに書かれているわけです。
番号が大きいからと言って話が進んでいる訳ではないです。

当時ドルアーガ3部作は
ノートにマッピングまでしていました。
それも、現存しています。
表紙にあるのは鈴木氏のオリジナルキャラであるメスロン。
私は絵心無いので姉貴の絵ですね。



このノートも劣化していて開くのも慎重になりますが。
マッピングに定規を使っていたりと当時の几帳面さが伺えます。
51階は吊り橋のステージで最強の盾、ハイパーシールドが手に入ります。
これをラスボスのドルアーガとの戦いで4本のマジックミサイルを撃たれた際、南のミサイルを防ぐとダメージを減らせるんでした。
懐かしいですね。
しかし。
何故53階のマッピングだけ縦書きを使っているのか
キャビンにブラックドラゴン
の長文字に違和感を感じなかったのか
当時の私に小一時間問い詰めたいですね。



どこぞには化けているドルアーガがいて。
見抜くと戦闘になります。
ここの文章が当時の私には響きました。
今見返してみると読者を意識してか
やつ わたし おまえ
など平仮名が多めで振り仮名もあったりして読み易くて。

わたしはおまえに敬意を表する。(キリッ)
したがって、もう手加減はしない!(ドヤァ)
↑これは名言ですよ。


私の文章は氏の影響を受けているところもあるやも知れません。

ちなみに戦闘は攻撃力、防御力といったパラメーターにサイコロを振って出た数を足して大小で競います。
サイコロはなくともページの隅に印刷されてるので無作為に開けば代わりとなります。


このゲームブック、文章力以上に作品としての面白さ、単調にならない工夫が難しいようで。
いわゆる駄作だとキーアイテムひとつ持っていないだけで終盤必ずバッドエンド、だったりします。
鈴木氏の作品は一通り集めていましたが、そのうち業界そのものが廃れてしまいました。
とは言え復刻もされていて電子書籍化されてます。


興味ある方は是非見てみて下さい。