患者さんからひどいことを言われて、そのひどいことを検査室でいいふらされて、耐え切れなくなって病棟で師長さんに泣きながら報告した。
いつも厳しい先輩が慰めてくれたし、師長さんもちゃんと話を聞いてくれて、いつもは、うるさいなーとか、思っちゃってるけど、やっぱりこの人はプロだ、と思いながら泣いた。
そして師長さんはちゃんと私の尻拭いをして、処理をしてくれた。
迷惑かけてすみませんと思いながら、いつもうるさいとか思ってしまって、こんな時だけ頼って、私って嫌なやつ、と思いながらまた泣いた。
師長さんは、人気はないしうるさいし上手じゃないけど、悪い師長さんではないと思うの。
スタッフの責任はちゃんと取る覚悟で臨んでくれるし、他科入院をばんばん取るのだって、それが本来の病棟師長の努めだから、仕方ないっちゃ仕方ない(他の病棟が取らなさすぎて、結局スタッフには師長さんが恨まれちゃうんだけど)。

大先輩も「Nさんが茹でダコになっちゃいかん」って保清やってくれたりね。入院取ってくれたりしたし。
弱ったときは、みんな優しくしてくれるから、この病棟のスタッフや空気はほんとう、いいなあ、と思うよ。
私は幸せ者です。

ほんとにだめな人には「言っても無駄だから言いません」ってその普段厳しい先輩は言ってて、いっつも「なんで私だけ!」てイライラしてたけど、言われるのは愛情の裏返しなのかもと思ったよ。

腹は立つ。
それは仕方ない。
でも、全て一日毎に水に流すしかないね。
いいとこもたくさんだからさ。