貰うことも取りに行くこともできずにくさっていくのは私。
枯れるのを黙って見ていることしかできないのも私。

さようならとは容易いことば。

もしあのときああしていたら勝っていたのに、と、
思うその気持ちが、
弱いのも私。
弱いからなにも得られず平安と引き換えにたくさんのものを諦める。


所詮私は本の中の生き物で、
空想世界に生きる生き物。
すっきりなんてしやしない。

今日も私は酸素を二酸化炭素に変えるだけ。

重苦しい。

誰か救い出してという他人任せな思考回路。

一人で埋められる穴には限りがあるからさ。