私は逃げる。
夢なんて、逃げる行為のその道の先にたまたまあったものをそう呼ぶだけ。
私は逃げている。
終わりに素敵な物があると言い聞かせて逃げる。
逃げる恐怖を半減させるために私は夢を見る。

だから夢に辿り着いた私は後ろを振り返り、まだ逃げなければならないことを知り絶望してまた走る。
私の夢は逃げなくていいようになることなの。
私はいったい何から逃げているんだろう?

私が勝手に決めた、私像から逃げてるんだよ。
自分で自分の首を締める。
ばかなわたし。