【見る目】




新人時代の大野豊を見た時こんな会話があったらしい。


古葉:「アレは戦力になるのか?」

江夏:「今の天井向いてるような投げ方では、とてもじゃないがダメです。
    ただ、悪い部分を修正すれば戦力になる素質はある。」

古葉:「じゃあ、気が付くことがあったら、彼にどんどん助言してやってくれ。
    コーチは気にせんでいい。俺からもコーチには言っとく。」

その後、江夏は大野に様々なアドバイスをして、
当然本人の努力もあって、一流投手への道を歩むことに。

江夏は引退後、大野との対談で以下のように話してた


「育てたなんて全く思ってない。大野君と一緒に野球をやれて光栄だった。」

【奇妙で皮肉な縁】




どんでんこと岡田は若いころファン交流のつもりかオフシーズンには
自宅の近くに住む子供たちとソフトボールをやっていたらしい

そこで中々素質のある子供を見つけ記憶にとどめておいた
その子供がドラフトにかかるような年なったときに
岡田は球団にその子供を推薦したらしいが
球団はその子供をスルーし岡田球団と揉めたとか揉めないとか

その子供は岡田の見立てどおり横浜のエースになり
岡田が所属していた阪神戦では無類の強さを誇るようになった

その選手こそ、三浦大輔その人である

【帰ってきた剛球】



村田兆治が原因不明の右肘の痛みで何年も苦しんでいた時に、
村田の父親が危篤に陥ってしまった。

村田が急いで父親の元へ駆けつけると、それまで昏睡状態だった父親が目を覚まし、
「兆治、わしの右腕をやる。だから頑張れ」
と、苦しい息の中で村田に言ったという。

村田は父親のその気持ちが嬉しくて涙が止まらなかったそうな。

父親は他界したが、その気持ちが通じたのか、村田は名医ジョーブ博士の手術により
右肘の痛みを完治する事が出来、見事に復活を遂げた。