たった3回で更新を止めてしまいました。
何年ぶりかにログインしてみたところ、毎日1~2人の方に見て頂いていて、申し訳ない気持ちでいっぱいです。


約5年半前、癌と宣告された父の検査や手術、入院中や退院後、とにかく全ての事が分からず手探りでした。
そんな時に少しでも情報を得ようと色んな方のブログを読ませて頂き、それを父にも話し、私たち家族にとってとても参考になりました。
ある日父が「末期ガンを宣告されても何とか生きてる。もし誰かの励みになったり、参考にしてもらえるなら、お父さんは書けないから、時間のある時にブログってのを書いてみてよ。」
と言ったのがきっかけで、このブログを始めました。

しかしながら、直後に私自身の結婚、妊娠、出産と慌ただしくなり、更新する事が出来ませんでした。


父の闘病暦です。
2009年7月にステージⅣ、肝臓に転移のある直腸癌を宣告され同じく7月に直腸癌摘出手術。
2009年8~11月 抗がん剤治療。
2009年12月 肝臓の癌の摘出手術。
2010年2月~抗がん剤治療
2010年4月 肝臓に癌再発。
2011年8月 肝臓の辺りが痛むと言いだす。
2011年10月初旬 最後の抗がん剤治療。このあたりから急に体調悪化。血液検査の結果が悪くなり抗がん剤治療打ち切り。
2011年10月中旬 入院。余命数週間~1ヶ月の宣告。
2011年11月中旬 退院。在宅での緩和ケアへ。
2011年11月下旬 退院から一週間後、永眠。

2年4ヶ月にわたる父の闘病、こんなにサラッと書けるようなものではなかったのですが…。


肝臓に転移した癌は摘出したものの、直ぐに再発してしまいましたが、翌年夏頃に痛みを訴えるまでの父は癌を患っているとは思えないほど元気でした。
この頃に私は結婚、出産をしてバージンロードを一緒に歩き、孫の顔を見せることが出来たので良かったと思っています。

ご家族がご自身が闘病中の方がご覧になっていると思います。
月並みな言葉で恐縮ですが、どうか癌を克服されますようお祈りいたします。


2009/7/22(水)

入院の日。

朝、出勤前に父の部屋を覗くと、用意したボストンバックを目の前に置いて正座する父の姿。

一瞬、声を掛けるのをためらったけど、いつも通り

「行って来ます」

と家を出ました。

“また父がこの部屋に帰って来ますように”

家族として、居て当たり前の人が居なくなる、なんて

今まで考えもしなかった事が急に現実味を帯びた気がして願いました。

入院には母と妹が付き添ってくれた為、夜、病院へ。

この一週間で検査した結果を踏まえ、先生から手術の方法等の説明がありました。

まさにドラマでよく見るような空間に、先生と私たち家族、

そしてライトで映し出されたレントゲン写真。

先生が

「血圧、心肺機能等、ガン以外の問題はありません」

と言い、少しホッとしたのも束の間・・・

「これは肝臓です」

とモニターに写るCT画像。

先生がキーを押すと、輪切りに撮影された画像が少しずつ下方へ変わっていく。

「ここに転移があります」

え?

転移?

あの黒いの?

と“転移”という言葉にやや動揺し、冷静にモニターを見れないでいると

「こちらにもあります」

さっきのものより小さな黒い円が確かに見える。

やはり黒く見えるのがガンらしい。

「肝臓は左右に分けて右葉、左葉と呼びますが、

左右の両方、両葉に転移があります」

と説明され、

モニターの画面は肝臓の部分を上下に行ったり来たりしている。

一つはかなり大きく、もう一つはやや小ぶり。

今回の手術では、直腸に出来たガンを摘出。

その後抗がん剤治療で肝臓のガンを小さくし、4・5カ月後を目途に肝臓の手術をする。

というのが先生からのお話でした。


先生の説明通り、上手くいくんだろうか?

最悪の場合、どうなってしまうんだろう?

色々気になるものの口に出来ずにいると、

弟が「今の状況だと余命は?」と聞きました。

「今のまま、何もしなければ半年です」と先生。

半年?

直腸のガンさえ切ってしまえば!と考えていた私たち家族にとって、

その後も抗がん剤、手術・・・と続いていく事が信じられませんでした。

でも何もしなければ半年。

やるしかない。

父が一番ショックを受けていたと思います。


こうして手術日は2日後の2009/7/24(金)と決まりました。


2009/7/11(土)
近所のクリニックへ行った翌日、紹介してもらった病院へ電話をしました。
週明け13日(月)が空いているとの事で、予約。

7/13(月)
早速、外来で外科へ。父と母、2人で行きました。
午後から私も病院へ。
血液検査やレントゲン等々の検査の後、先生と話し、「これから詳しく検査をしていきますが、出来たものは切ればいいんです。まだ若いし、頑張りましょう」的な事を言われたと父は割りとサッパリしていました。
入院は7/22(水)、手術は7/24(金)に決まり、それまでほぼ毎日、外来で検査をする事になりました。

検査日程、内容の詳細は覚えていないのですが、
CT、内視鏡、造影、エコーを1日ずつしたと記憶しています。
途中、熱が出てしまい1日ずれ込み、入院前日まで検査でした。
「もうどうせ死ぬんだから、入院も手術もしたくない」と自暴自棄になった父を、結婚したばかりの妹が家まで迎えに来て一緒に病院へ行く…という事も一度ありました。

7/17(金)
父の希望で、家族で食事をしましたナイフとフォーク
父、母、私、妹、弟の5人での食事は、妹が結婚しているので、かなり久しぶりでした。
あんまり食欲は無いようでしたが、家族が揃い父は嬉しそうにしていました。


がんを告知されてから、あっと言う間の日々を経て、入院の日を迎えました。