段・メクル:いちじく堂へようこそ。
段:いやぁ~、残暑っていつまで続く気なんですか?
今年の残りを数えたら3ヵ月半って!
なんだかんだしてたらすぐ年越しなのにまだこの暑さ。
「残暑」という言い方を変えたほうがいいのでは?と思います。
そうだなぁ。。。。。。
「夏後半」とか。春夏夏冬(しゅんかげとう)みたいな。
秋は花粉はあっても春よりアレルギーの人が少ないから年間通して
気持ちよく過ごせる季節だと思ってたんですが、
なくなっちゃうと困っちゃうなぁ。
だって「読書の秋」に「食欲の秋」に「芸術の秋」って
これらすごく楽しみにしてるからさ。
先日、我々もまた「食欲」と「芸術」に触れてきましたよね、メクル君。
メクル:はい!
いちじく堂からちょっと遠出しましたよね。
段:遠出って1時間もかからないところだけどね。でも引きこもりの我々からすると
遠足気分だったね。電車に初めて一緒に乗ったんじゃない?
メクル:そうですね。いわれてみればはじめてかもです。
夏のプラットフォームは、うだるような暑さでしたね。
でも出向かないとできない事があるので僕はとても楽しかったですよ。
前回とは違う高級な紅茶とランチも素敵でしたし。久々の舞台観劇も良かったです。
段:そうそう。ランチ良かったね。フレンチのワンプレートランチとフランス紅茶専門店の紅茶。
セ・トレ・ボーーーン!!(おいしいのフランス語)
実は、ワンプレートってあまり好きじゃないのよ。なんか食べたいもの迷っちゃうし、
熱々で食べたくても時間がたってしまって冷めちゃうし、食べる順番がすごく大事!
日本人って学校のせいで、三角食べ(汁→おかず→ごはん)が
しみついてる人多いと思うのよ。
これはどうやら口内調味といって、
口の中で主食(白飯)を汁やおかずで味付けするんだって。
これは日本人の多くが自然とやってて
おかずがなくてもお漬物があれば白ご飯は食べられるってのがまさにこれね。
西洋の人はできないみたいよ。口で混ぜられないからソースとかかけちゃうみたい。
チャーハンはそのままで食べられるらしい。味ついてるからね。
だからワンプレートの時、これを食べきってから次ってやりたいけど、
私の中の大和魂がそうはさせてくれないというか、すべてを均等に終わらせたい。
って思っちゃうし、私の場合おいしいもの・好きなものは最後派なので、
結論それが最後に残り冷めちゃってるのよね。
メクル:確かに見た目はきれいですけど、食べるまでなんか量が足りないって感じました。
実際だんぺーさんの言われた通りスープとパン・野菜から食べて一緒に出できたデザートは
わざと残してポットサービスのおいしい紅茶といただいたら、おなか一杯になりました。
やはり順番って大切だなとも思いましたし、ゆっくりひとつひとつ味わって食べると
いつもより少ない量でおなか一杯になるんだなって思いました。
さすが、だんぺーさんです!
そういえば今回もそんな話ありましたね。少ないと思ってもおなか一杯になるって。。。
段:そうだね!そろそろ始めようか。
それじゃメクル君、今日も元気よくコールお願いします。
メクル:はい!前回の続きから
『京都寺町三条のホームズ』 望月麻衣先生 1冊目
第四章 『鞍馬山山荘遺品事件簿』
です。(拍手 ぱちぱちぱちぱち)
段:今回は事件と言うほどの事件ではなかったですね。
メクル:ようやく推理小説っぽいタイトルの章がやってきたと思いましたが、
この寺町三条は読者参加型の推理小説ではなく、
清貴君の恰好良さを堪能するお話かなって思ってます。
段:推理小説ではないですかね。ミステリー作品ではあるものの推理系ではないでしょうね。
私は清貴君のさばき方を楽しむ京都旅本かもしれないと思ってます。
メクル:今回の行き先は鞍馬。
お昼は貴船の川床でご飯を食べて良いって話。
良いなぁ~。僕も一度は行ってみたいと思ってたんです。
舞台は7月。近年の気候だと7月って結構暑いんですが、
それでも、
ネットで見てみると、1万~2万円くらいで懐石を食べさせてくれるようですね。
予約取って、だんペーさん一緒に行きませんか?
段:貴船の川床行きたいねぇ。食事だけより一泊したいよね。
有名な宿屋だとこの先1年は予約でいっぱいだったよ。
シーズンとしても5月~9月としているみたいなので
残暑がひどい昨今だと夏休み明けの9月がベストかもしれないね。
メクル:この辺りは真夏でも摂氏25度ほどらしいです。
肝心の貴船のお料理は、見た目は少ないようだけど、作品の中では葵ちゃんはおなか一杯に。
ひとつづつ出てくる懐石料理は思った以上におなか膨れますよね。
僕も今回のワンプレートランチでとても勉強になりました。
あと、葵ちゃんが、若い身空でこんな贅沢しちゃっていいの?って。
清貴くん曰く、贅沢には「良い贅沢」と「悪い贅沢」があって、
僕はお金が貯まっていくのを見るのも好きなんだけど、
貯めてるだけじゃもったいないし。
僕も、貴船の川床ってどんな感じ? って聞かれたときにちゃんと答えられるように
経験のためにお金を払うのもいいですね。
段:「良い贅沢」は必要だよね。人生の経験値が上がるわけだし。
だけど、メクル君は貴船の川床ってどんな感じ?って聞いてくれる人が周りにいるの?
もし誰かにマウント取りたいだけならそれは「良い贅沢」とは言えないよ。
それは「悪い贅沢」すなわち「無駄遣い」ってことだよ。
この辺は本当に気を付けないといけないね。私もつい自分の為とか言いながら
その実、これって誰かに自慢したかっただけなんじゃ?って自問自答することが
多々あることに最近気付いたんだよね。
これからは気を付けて「良い贅沢」をしないとね。
メクル:お話に戻りますが、依頼は清貴君のお父さんの作家仲間の家族からの
相談にのってほしいとのこ
二人は叡山電鉄にのって鞍馬へ。
鞍馬寺の仁王門には鎌倉時代に活躍した彫刻家・湛慶(たんけい)
仁王本尊が祀られていて、
門をくぐると、確かに空気が違う! と葵ちゃん。
本当にそこに世界の境目があるかどうかはわからないけど、
くぐるのと知らずにくぐるのとでは感じ
だんぺーさんにもよく言われるんだけど、
やっぱり知ってるのと知ってないとでは大違いですよね。
段:確かに口癖のように言ってるな。自分自身、旅に行くときとか下調べしてから行くもんな。
知ってれば楽しさ100倍、知らなければ素通り。って思ってるから。
去年行ったアメリカ・フロリダのディズニーワールドなんて1年ちかく下調べしてから行った。
私、こんな風な人間ですが、ディズニーファンですから。日本のディズニーランドは10年以上
行ってないですけど。。。今度ゆっくりディズニーの話でもしますよ。
もっぱらディズニーワールドの話になりますが。。。
お話し、それちゃいましたが、
メクル君、メクル君、 仁王様ってなんで門にいると思う?
メクル:門番じゃないですか?
段:その通り、その奥にいらっしゃる神様のシークレットサービスしてるんです。
それから、その域をすべて守ってくれてるの。
だったら、その奥にいらっしゃる神様って弱いの?って話になるじゃない?
合気道やっている友達に聞いた話なんだけど、筋骨隆々の仁王様は確かに強いんだけど
その奥に控える神様は細かったり大仏様みたいにでっぷりしてるけど、
本当はもっと強いんだって。
それは仁王様と違って相手の力を利用して倒すから自分には筋肉の必要はないし、
バタバタと戦う必要がないんだって。それが合気道なんだって。
なんか筋骨隆々の大男が「おっしゃーっ」って立ち向かっていくのも恰好いいけど、
小さい力で相手をよく見て、強い敵をバサッと倒す姿もクールだよね。
メクル:つづいて貴船神社についてですね。
段:神社名だけは「きふね」って濁らずに読むんですね。なんかすがすがしい。
メクル:朱色の鳥居が美しい貴船神社は水の神様
段:でも丑の刻参りでも有名なんでしょ?
コンコンコンコン釘を打つぅ~(そんな歌があったような)
貴船明神が降臨した「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻」に参詣すると、
心願成就するという伝承から転じたらしい。
やはり貴船に行くときは泊りで行かなければ。。。
メクル:だんぺーさん何を企んでるんですか? 人を呪わば穴二つですよ。
段:違うよ!藁人形作って売るんだよ。それ同時に呪いを水に流すお守りみたいなの売ったら
2倍儲けて、これから呪おうとしてた人も助かるじゃん?人助けだよ。
それは冗談として、貴船神社は京都市でも山の中に入ったところだから、
すごく素敵な雰囲気を持ってますね。京都市って上半分は山なんだね。
私は自然も大好きだから、ますますこの辺に行きたくなっちゃったよ。
インターネットで写真で見た瞬間ほのかに香のにおいがして
私の第六感がくすぐられちゃった。多分自然神がたくさんいらっしゃるはず。
メクル:作品の中の時期は七夕。貴船神社にも短冊が飾れるようになってるらしい。
短冊にお願い事を書くってことって近年したことがないな。
七夕に願い事っていつのころからしてるのかな。
段:そうだねぇ。
七夕って、何を願ってやってる行事なの?
短冊に願いを書くって言っても、みんな好き勝手に書いてるよね。
結局なんなの?って思って短冊に願い事を書いたのなんて子供のころだけだった。
メクル君調べてみたら?
メクル:はい。
短冊に願い事を書くってのは、「乞巧奠(きっこうでん)」
「乞巧奠」というのは、
乞巧は技工・手芸、芸能の上達を願う祭で、もともと中国の行事らしい。
現在のような七夕飾りになったのは、江戸時代で、
らしいですね。
「五色の短冊」の「五色」とは、中国伝来の陰陽五行説に基づく
「
いや、ホント知らないことばかり。
段:もともとは短冊じゃなくて5色の糸だったみたいね。
そして梶(かじ)の葉に願い事をしたため、それを水を張った「角盥(つのだらい)」
というタライに浮かべることで願いを天に届けるんだって。
それが今は短冊になったのか。
だいぶ形も意味も変化してちゃってるね。
また陰陽五行説は過去に勉強したことがあるんですが、占いみたない感じですが、
東洋医学では必須の学問でもありますよ。
一週間もそうでしょ?五行の「木・火・土・金・水」 陰陽の「日(太陽)と月」
順番はバラバラだけどね。
ちなみになんだけど、中国では
「星期一・星期二・星期三・星期四・星期五・星期六・星期天(日)」
なんだけど。。。せっかく陰陽五行説が中国から来たのに本場の中国では
月火水木金土日って使わないなんてなんか残念。
それも週の1日目、2日目、3日目って数えてるんでしょ?なんだか寂しいよね。
さてさて、本の内容からずいぶん離れちゃいましたが、本題に入りますと、
亡くなられた作家の梶原先生の別荘に
奥さん 綾子
長男 冬樹
次男 秋人
三男 春彦
秘書 倉科
という面子でいたんですよね。
というか、梶原という苗字、七夕から来てたのかもしれませんね。
メクル:相談事としては、
冬樹さんには平清盛の絵、
秋人さんには北斎の富士絵、
すべては工芸画で古美術の価値はないらしい。
工芸画ってのは贋作でなくて、
事件はなんとその掛け軸が全て燃やされたこと。
犯人は誰なのか。何のためにそんなことをしたのか。
ホームズこと清貴くんはこの問題解決に呼ばれたんですね。
シャーロックホームズ好きの次男の秋人くんは何かと清貴くんには
清貴君は最初の状況説明を聞いただけで、
本当にシャーロックホームズは見ただけでわかるんですよね。
コナンや金田一だったらもう少し時間かけるのに。。。
段:私としてはですね、何一つわかりませんでしたよ。
その絵の推測聞いてもピンと来ないというか、本の中の本人しかビビビッと
来ないんじゃないでしょうかね。
この息子3人のことあまり知らないし。ただただ、次男の秋人がかなりチャラ臭くて
めんどくさいなと思いましたけど、葵ちゃんったら見た目はイケメンって言うし、
葵ちゃんの周りイケメンで固めようとしてるなって思いました。
私的には、やはり、ぽっちゃり男子とか応援したいんですけどね。
メクル:息子たちに残した軸は、清貴くんの推測だと、
冬樹さんには、日招きの清盛
秋人さんには、富士越龍図
そして、春彦さんには、忠盛灯籠(ただもりとうろう)
この辺はもしかするとその道の方ならピンときたりするんですかね
段:結局、掛け軸を燃やしたのは綾子さんでしたねー。
驚きの事実は三男の春彦は、実は秘書の倉科さんとの間にできた子。
忠盛灯籠の軸はそれを遠回しにわかるようにしたものだったみたいだけど、
綾子さんは、それ見てすぐに春彦くんがその事実を知ってしまう!って思ったんですかね。
それだったらすごい知識だし、ずっと恐れてたんですね。
メクル:この章は事件とは名ばかりの謎解きでしたが、京都観光はかなりできましたね。
段:本当にそうだね。いろいろ勉強にもなったよ。ただ、貴船神社って叡山電車に乗っても
そこから先が結構大変そうですよね。貴船の川床にも自家用車はダメで予約があるひと
だけお店までの送迎がある感じだし。行くつもりで行かなければたどりつけないね。
行くとなったらちゃんと予習しなきゃね。
それでは、今回はこの辺で。。。
次回は 第五章 『祭りのあとに』
を読書してお会いしましょう。
段・メクル:本日もご来堂ありがとうございました。


