この映画は、森達也氏が監督し東京新聞の望月衣塑子記者の活動を追ったドキュメンタリー。ジャ-ナリストのあり方を問う作品である。

彼女は、一人で沖縄に行き辺野古基地埋め立て問題を自分の目で確かめる。そして、現実と政府発表の齟齬を追求していく。

続いて、伊藤詩織さんが安倍首相に近い元TBS記者山口敬之にレイプされ証拠が十分あり逮捕令状まで出たのを何者か大きな権力が止めてしまった件。(まるで相棒のドラマだ。)

森友問題。籠池夫妻へのインタビューで報道では見えない部分を見せてくれた。
(籠池氏曰く、自分は真正保守だ。憲法9条は変えさせない。原発反対。日本会議は国を変えようとしており保守ではない。)
あれ、僕と考え方がだぶる。籠池夫妻、いい人柄だね。

加計問題。前川喜平氏と関わっていく中で、闇に光を当て事件を浮かび上がらせる。
前川氏は、文部科学省事務方トップでありながら政権忖度をせず自分の意思を貫いてきた。
読売新聞が報道した週刊誌的内容の記事は、私人を内調がリークしたものではないか。

宮古島自衛隊基地問題。
菅官房長官会見問題。
外国人ジャーナリストから見た日本の政治報道。(外からは開かれた民主主義国と思われていない。)

印象に残ったこと。
「大臣の大多数が日本会議。」
「記者会見は誰のためのものなのか。」
「政権が右であれ左であれ、ジャーナリストは権力者に同じ姿勢で臨む。」

安倍政権になってから、記者会見に規制が多くなり後退している。
国内外からも指摘されている。
また、国民の知る権利に応えないことが増えている。隠蔽、改ざん、廃棄。

ひたむきに問題に向き合う彼女を尊敬する。小さい子供さんがいて大変だと思う。
ただ、彼女ばかりが目立つのはどうなのか。他の記者の皆さん、がんばれ。
(首相とマスコミとの会食を毎日新聞は先日から断った。)