知っておくと安心な胃もたれの対処法や、胃に優しい習慣をご紹介します。
①食事の仕方を工夫する
暴飲暴食や早食いは消化不良を起こしやすく、胃に大きな負担がかかってしまいます。腹八分目を意識して、ゆっくり食べることが、胃の負担を減らします。
また、咀嚼回数が多いと、胃液や唾液などの分泌も高まり消化を助けてくれます。
更に、食べ物をよく噛むことで満腹中枢が刺激されて満腹感も得られやすくなります。
食後には30分ほど食休みの時間を設けると、胃が消化に集中できるため、胃もたれ防止に役立ちます。
②飲み物の飲み方を工夫する
胃に負担をかけない飲み方のコツは2つあります。
1つ目は、飲み物の温度に気を配ること。
極端に冷たい飲み物や、熱すぎる飲み物は胃にとって強い刺激となるため、常温または少し温めたものを飲みましょう。冷えた飲み物を飲む時は、口の中で少し温めてから飲み込むと胃の負担を減らせます。
2つ目は、こまめにわけて飲むことです。胃が弱っている時に、一度に大量の水分をガブガブと飲んでしまうと、胃酸が薄まり正常に消化できなくなることがあります。
1回あたりに飲む量は200ml(コップ1杯)程度に抑えましょう。
③朝日を浴びて体内時計をリセットする
そのまま胃の不調に繋がるのが、自律神経の乱れ。それを整えるために一番簡単な方法は、朝起きたらカーテンを開け、朝日を浴びて体内時計をリセットすること。
朝日を浴びることで、睡眠ホルモンである「メラトニン」の夜間の分泌が促され、質の良い睡眠を手に入れられます。
この神経は1日の中でリズムを作っており、日中は交感神経、夜には副交感神経が活発になります。そのリズムを整えるためには、規則正しい生活を送ることが大切です。
体内時計をリセットしてしっかり睡眠をとることで、自律神経のリズムを整えましょう。
④寝方を工夫する
食後、すぐに就寝するのは胃にとって負担になりますが、少しだけ横になるのは消化を助ける効果があるとされています。
この時、仰向けに寝てしまうと胃が圧迫されてしまうため、クッションや枕などで上半身を少し起こす「半座位」の状態をキープして下さい。
横になる時は、体の右側を下にすると胃の内容物が腸に送られやすくなります。
胃もたれは、適切な処置をすることで大幅に改善・予防ができます。
普段から胃腸に優しい食習慣や生活習慣を心がけて、胃の健康をキープして行きましょう。