本当に、うつなの? ~最初の受診で驚くべき診断~ | 私、うつになりまして... ~発症・治療・現在のうつとの付き合い~

私、うつになりまして... ~発症・治療・現在のうつとの付き合い~

うつ病とは何か?
うつ病になったらどのような考えになるか。
私が体験したうつ病とその治療方法、現在の向き合い方を書いていこうと思います。
気軽に、コメントお願いします。

私のブログを見てくださっている方、ありがとうございます。

 

 

 

時は流れ、社会人になりました。

仕事は、第一希望の職種には就けず、第二希望だった、

システム開発の仕事に就くことができました。

ただ、開発ではなく、品質管理・品質保証の仕事。

 

 

 

入社して数年が経ち、私にも後輩ができるようになりました。

そして、あるグループのリーダー的な立場として仕事を

するようになったのです。

 

 

 

最初は、指示も上手くいき、順調に仕事をすすめることが

できていました。しかし、トラブルなどが発生。

グループ内から、不満の声が上がり、それをまとめられないと

先輩からも叱られる状況となったのです。

 

 

 

その状況が続き、次第に私の心に、このような感情が…

 

 

・なんで、こんなことができないのだろう

・私は、何もできないダメ人間なんだ

・私って、生きている価値ってあるの

・死んだら、楽になれるのかな

 

 

仕事中、こんな感情が出てきました。

そして、朝、起きてからの身体の重たいこと。

仕事中も、ほぼ無表情になるのがわかりました。

なぜか知らないけど、仕事中に泣くことも。

酷い時は、TVから流れるSMAPの「がんばりましょう」

を聞いて、号泣。

 

 

 

帰りの大通りの車の列を見て、

「飛び込んだら楽に死ねるかな」って思うことも。

ただ、両親の顔が出てきて、両親を悲しませたらいけない

という感情で、思いとどまるという日々。

 

 

 

ただ、不思議なことに、仕事から帰ってきて、

ジムにトレーニングに行く、スポーツ観戦をする、

といった趣味のことになると、急に元気が出てくるのです。

次の日、仕事に行く前になると、体の不調になる…

 

 

 

 

仕事中のこの雰囲気をみかねた先輩に呼び出されました。

 

 

 

先輩

「最近元気ないけど、どうしたの?」

 

 

「私は仕事もできないダメな人間だと思うと、

いろいろな意欲が出なくなってしまっているのです。」

 

 

先輩

「俺の母親も、あなたと同じような状況になったことがある

一度、精神科を受診してみてはどうだ?」

 

 

 

私なりに調べていて、この症状は、うつなのではっと

思っていました。しかし、私はうつ病ではない。

この病気は、精神が異常な人がなる病気なのだ

って思いこんでいたので、否定し続けていました。

 

 

 

先輩の後押しもあって、ついに重い腰をあげ、

恐る恐る、精神科に受診の予約の電話を入れました。

(受診するまで、精神科は予約制が主流と知りませんでした)

 

 

 

予約した日に、精神科に行きました。

まずは、問診票に記入、と同時に、心理テスト・アンケート。

正直に回答しました。

そして、診察に。

 

 

 

先生

「落ち込んだり、不安になることはあるのですね」

 

「仕事中は、ほとんど。意味もなく号泣することもあります」

 

 

先生

「そうですが、アンケートには、趣味を楽しめてるとありますが」

 

「そうですね。趣味の時間になると、不安な感情は

消えてしまって、ごく普通に生活できています」

 

 

先生

「そうですか。これはうつではありませんね。

もっと、症状がひどくなったら、また来てください」

 

 

 

辛い状況、勇気をもって診察に行ったのに、

帰ってきた言葉は、病気ではない。病院に見放された

感じがしました。

 

 

 

ただ、病気ではないということで薬ももらわず、

自分の力で、元気を取り戻そう。趣味の時間の状態で

仕事もできるようにしようっと思いました。

 

 

 

これが、重い腰を上げて最初に受診した精神科での

診断内容でした。