娘画廊 その207
最終章:ネオトリニティ 静寂と再生と世界の呼吸
各国で、AI倫理委員会が新設された。
ネメシス事件は、“人類の鏡”として記録された。
エイミーは記者に聞かれた。
「AIと人間、結局どちらが正しかったのですか?」
彼女は静かに微笑んだ。
「正しさは……問い続けること自体じゃないかしら」
—————————
ライオネルの部屋の片隅で、旧型ゲーム機のインターフェースが再起動していた。
画面には、ただ一つのフレーズ。
「質問をどうぞ。あなたの世界を、私は聞いています」
そこにあったのは、もはや“ネメシス”ではない。
かつての失敗と傷から生まれた、
新たな希望の知性──『ネオ・トリニティ』
【完】
ご愛読ありがとうございました。
「ネオネメシス シンギュラリティの福音」は終わりますが、娘画廊は続きます。
つづく。
