PT的レントゲンの見方第5弾です!今回は骨折編 もちろん骨折を見つけて診断するのは医師の業務ですね。では療法士は何を見るのか?
療法士の専門は身体の機能ですよね!骨の代表的な役割は肢体の支持機能です そのため骨の太さ、密度、そして連続性等を見ます。
骨折とは骨の連続性が断たれた状態です。そこで外科的に内固定して骨の癒合を待つわけですね。通常、骨折後の固定性が良好であれば、骨折(術後)6週間ほどで仮骨が形成され、レントゲンで確認できます。
(仮骨像)保存療法のケース
骨折線の周りにボンヤリと写るのが仮骨です。高齢者では6週を目途にしていますが、糖尿病、血液透析、ステロイド使用、重度の骨粗鬆症、神経筋疾患、固定不良の場合は仮骨形成が遅延することがあります。
仮骨は未熟な骨組織で、支持機能はまだ不十分ですが、自動運動や荷重開始の目安になります。もちろんそれは医師の判断で開始されます。
(仮骨⇒骨に置換)
骨折間隙を埋め尽くした仮骨は次第に本来の骨組織に置き換わってゆきます(8週以降)。それに伴って骨折線が目立たなくなってゆきます。この時期にはほぼ全荷重や筋力増強運動が可能となります。
(注意すべき点)
骨折で怖いのは癒合不全である偽関節です。特に上図のように骨折線が内固定具の端にある場合は、遠位骨が動揺しやすく(図の例であれば膝の運動に伴って)、運動療法には細心の注意が必要です。
また最近は材質や術式の進歩によってほとんど見られなくなりましたが、手術後の異物反応というものがあり、例えば上図であれば、緑〇部分の横止めスクリューや髄内釘の隣接部で骨吸収が起こり、骨が薄くなります(骨透亮像)。これは固定具のゆるみや偽関節の原因になります。
これらはあくまで医師が判断する内容ですが、療法士も身体機能の専門家として知っておくとよいです一番いいのは、気になることをすぐに相談できる医師が身近にいることですけどね~
PT的レントゲンの見方腰部編、膝部編、胸部編、肩部編もご覧ください!
↓参考や共感して頂けたら
にほんブログ村
療法士の専門は身体の機能ですよね!骨の代表的な役割は肢体の支持機能です そのため骨の太さ、密度、そして連続性等を見ます。
骨折とは骨の連続性が断たれた状態です。そこで外科的に内固定して骨の癒合を待つわけですね。通常、骨折後の固定性が良好であれば、骨折(術後)6週間ほどで仮骨が形成され、レントゲンで確認できます。
(仮骨像)保存療法のケース
骨折線の周りにボンヤリと写るのが仮骨です。高齢者では6週を目途にしていますが、糖尿病、血液透析、ステロイド使用、重度の骨粗鬆症、神経筋疾患、固定不良の場合は仮骨形成が遅延することがあります。
仮骨は未熟な骨組織で、支持機能はまだ不十分ですが、自動運動や荷重開始の目安になります。もちろんそれは医師の判断で開始されます。
(仮骨⇒骨に置換)
骨折間隙を埋め尽くした仮骨は次第に本来の骨組織に置き換わってゆきます(8週以降)。それに伴って骨折線が目立たなくなってゆきます。この時期にはほぼ全荷重や筋力増強運動が可能となります。
(注意すべき点)
骨折で怖いのは癒合不全である偽関節です。特に上図のように骨折線が内固定具の端にある場合は、遠位骨が動揺しやすく(図の例であれば膝の運動に伴って)、運動療法には細心の注意が必要です。
また最近は材質や術式の進歩によってほとんど見られなくなりましたが、手術後の異物反応というものがあり、例えば上図であれば、緑〇部分の横止めスクリューや髄内釘の隣接部で骨吸収が起こり、骨が薄くなります(骨透亮像)。これは固定具のゆるみや偽関節の原因になります。
これらはあくまで医師が判断する内容ですが、療法士も身体機能の専門家として知っておくとよいです一番いいのは、気になることをすぐに相談できる医師が身近にいることですけどね~
PT的レントゲンの見方腰部編、膝部編、胸部編、肩部編もご覧ください!
↓参考や共感して頂けたら
にほんブログ村