フジコ・ヘミングさん
大好きなピアニスト フジコヘミングさんが、先日 ご逝去されました。とても残念で、寂しいです。でも残された音源や映像、素晴らしいピアニストでありながら 若い時から大変な想いをされたけれど 晩年60代になりデビューし、瞬く間に脚光を浴び最後まで演奏し続け、お客を魅了し続けました。ご本人は ただ自分を自分のピアノの腕を、本物を見抜く力 を信じて弾き続けていただけなのですね。けれど なんてドラマチック!フジコさんのピアノの音色は、真珠がコロコロ転がるように心地よい、と三輪明宏さんが表現していました。私も他の ピアニストにはない、自然で自分を出し過ぎない、時にBGMのように、耳障りが良く清水の流れのよう と感じていました。ご本人も「完璧で機械のような演奏より、壊れそうな繊細な演奏、芸術家が好き」と。完璧に弾けない自分の言い訳にするわけじゃないけれど😥 なんとなくわかります。機械じゃあるまいし…と言っていました。鍛練しつつも、そんな心の持ちようをお手本に、私も及ばずながら自分をみつめて続けていきたいです。