私が、音楽療法士になった理由・・・
以前にもどこかで書いたような気もします。
私が、音楽大学を卒業して音楽教室でピアノ講師をしていた頃、一人の自閉症スペクトラムの男性に出会いました。
もう20年以上も前の話で、その頃は今ほど障碍に対する啓蒙も行われず、インターネットも今ほど普及していなかったため、私は知識0からの指導でした。
今から振り返ると、その男性は知的障碍と自閉症スペクトラムの障碍をお持ちでしたが、とにかく何も分からない私は、指導という指導は行ったかどうか・・・というような状態でした。
そんな時、兵庫県が阪神淡路大震災の経験を元に、独自に音楽療法士の育成を始めるという新聞記事を母が私に渡してくれたことが、音楽療法士への道の始まりでした。
しかし、その時の応募には落選してしまい、また月日は流れ、私が出産のためその生徒さんの指導を離れることとなりました。
また、今から振り返るとその方にとっての先生の変更は、きっとすごいストレスだったと思います。
結果的には、その方には何もできずに終わってしまったな、、、と思っておりました。(思っておりました・・・というのは、今はそうは思っていないということです。その話は、またいずれ・・・)
そして、下の子どもが小学生になるころ、また「兵庫県音楽療法士」の養成講座の記事を目にして
「いまだ!!これだ!!」と応募しました。
それから、音楽療法の道が始まりました。
その勉強は、私の価値観や物を見る目を180度変えました。
音楽療法というのは、高齢者施設、障碍者施設、精神病院など色々な方々を対象としておりますが、私は初めての実習先が一番勉強したかった障碍者施設となり、そこから本当にいろんな方と触れ合うことができました。
このような出会いがなければ、今頃私は、見栄やプライドにまみれた人から離れられなかったかなと思います。
凄くたくさんのことを教えられました。
しかし、音楽療法をはじめ、障碍についてもインターネットや本などからしか情報しか得ることができない方もたくさんおられると思います。
今、音楽教室、塾、子どもに関するお稽古ごとなどの先生をされている方にも、少し特性を持った生徒さんをどのように指導すればよいか分からないと思われている方も多いと思います。
そのような方々に、そのような方とどのように接していけばよいか、どのようにレッスンしていけばよいか、指導をしていけばよいかのzoomでのプログラムを作っていきたいと思います。
私も、音楽関係の友人や仕事仲間の方から、「音楽療法士、って興味あるけど大変なんでしょ?」とよく言われます。
今、「音楽療法士になれますよ!!」との触れ込みで通信講座などもありますが、はっきり言って2次元での学習はまったっく意味がないと私は考えています。
たくさんの方と触れ合って来た事例も元に、たくさんの方が指導しやすくなり、その結果子どもたちが生きやすい世の中になってもらいたいと思っています。
詳細は近日中に発表します!!