嫌いになってゆく瞬間。
たまらなく自分が嫌になる。
嫌いになってしまったものに対してではなく、自分に対して、激しい怒りを覚えるのだ。
何故……あんなにも好きな時間だったのに…。
一緒にいるだけで、とても楽しかった。
他愛もない話で馬鹿笑いして、お腹が痛くて息が苦しいくらい笑っていたのに。
今はただ、一緒にいるだけで辛い。
胸が痛くなって、喉がきゅぅっと縮んで、涙が出そうになるくらいだ。
別に何か嫌な事を言われたわけでもされたわけでもないのに、不思議だね。
元々全部、自分の勘違いだったのだろうか?
友達と思っていたのは、自分だけ?
楽しいと思っていたのは、自分だけ?
もっと一緒にいたいと思っていたのは、自分だけ?
わからない。
確かにあの時は、楽しいと感じていた。
でも今は、同じ空間にいるだけでただ辛い。
気まずい、だけでは言葉が足りないくらい、不安と焦燥感に駆られる。
適当な事を言ってその場を去っても、不安は拭いきれない。
自分だけ仲間外れにされるのではないかという焦りを、ひしひしと感じている。
いや、実際もう仲間の輪から外れているのかな…?
自分が居なくなった瞬間、何か悪口でも言われているのではないかと、考えてしまう。
そんなこと、多分、ないはずなのに。
自分の被害妄想だと思いたい。
でもそう思い切れるほど、自分のメンタルは強くない。
臆病者だから、びくびくするだけ。
これ以上嫌われないために、これ以上不安にならないために、あの人たちを避ける。
自分が居ないほうがあの人たちはきっと楽しいだろうと、勝手に結論付けをしてまでね。
そうして逃げ道を作って、退避路に向かって一直線。
怖いのだ。
嫌われることが、仲が良かったと思っていた人が敵になるのが、とても、とても…。
自分が好意を寄せていた人に嫌われるのが怖い。
なんで、こうなったのかわからない。
あの人たちが今何を考えているのか、わからない。
自分に対して、何を思っているのかわからない。
何でこんなに自分は怖がっているのかさえ、わからない。
自信を持って友達だ、と言えないのは、何で?
顔を合わせれば声をかけるし、手を振れば振り返してくれる。
それだけで、充分だと思い込めばいいのにね。