多汗症治療について、今回は3件の方法をお伝えします。
まず、多汗症治療というより手術になってしまいますが、交感神経遮断術という方法があります。
これは、手のひらにひどく汗をかく場合、脊髄を出たばかりの胸部交感神経を、わきの下を少し切開し、脇の下から胸腔鏡というスコープを入れ、拡大画像を見ながら交感神経を遮断してしまうという手術です。
足の裏の場合は、腰椎にある交感神経を遮断することで、汗をかかなくなります。
この手術は、傷口が小さくて済み、時間もかけずに行えるので身体的ダメージが少ないです。
ところがこの手術は「代償性発汗」という副作用の恐れがあります。
「代償性発汗」というのは、ある部分の汗を止める代わりに、他の体の場所から多く汗が出るようになることです。
手のひらの場合は、下半身への代償性発汗が見られるそうです。
この多汗症手術を受ける場合は、デメリットをようく検討したうえで、決めてくださいね。
次に、レーザーによる多汗症治療です。
レーザーを使う多汗症治療も色々と開発されていますが、一般的なレーザーのメリットは、手術と違ってメスを使わないため、傷がほとんど残らないというところです。
マイクロレーザー法であれば、局所麻酔した脇に直径1ミリのレーザーファイバーの先端を挿入し、レーザーで燃焼した組織を吸引してしまいます。
レーザー照射のために数日間腫れることがありますが、多汗症の症状が重く、通常の多汗症対策では間に合わないという方は、レーザー治療を試してみる価値はあると思います。
最後にボトックス注射による多汗症治療です。
ボトックスは、アセチルコリンという発汗を促進させているという伝達物質を押さえ込む作用があるそうで、このボトックスを脇などの発汗しやすい場所に注入することによって、汗腺の働きを一時的ではありますが、止めることができます。
ボトックスは注射するだけなので、時間もかからず、他の治療法よりも金銭的負担はずっと軽くなります。
ボトックス注射の効果は一時的なものではありますが、何回か繰り返すうちに、多汗症が治ってしまったという話もよく聞きますので、軽い気持ちで試されてはどうでしょうか。