多汗症を手術によって治療しようという方法の中で、交感神経遮断手術というのがあります。
多汗症は精神的発汗によることが多いのですが、日常生活に大きな支障がでていて、心理療法でも改善されない場合は、手術によって反強制的に発汗を抑える方法を取らないと仕方がない場合があります。
そんなときによく行なわれるのが交感神経遮断手術というものです。
多汗症治療のための交感神経遮断手術だと聞くと、怖がる方もいますが、、大手術のようなことはしませんから安心していいと思います。
交感神経遮断手術というのは、汗を止めたい部位によって遮断する交感神経も異なってくるわけですが、わきや掌の汗を止める場合は、胸部の交感神経の一部を遮断します。
胸部の場合は全身麻酔しますが、わきの下を数センチ切り、そこから内視鏡を使って交感神経を切ってしまいます。
時間はそれほどかからず、手術による身体への負担もほとんどなく入院の必要もありません。
交感神経遮断手術が日本で認められたのは最近のようですが、この方法での多汗症治療は効果が高くて手術を受ける方も多いそうです。
ただし、交感神経遮断手術には、代償性発汗という副作用があり、場合によっては手術をしないほうがマシだったというケースもあります。
代償性発汗については「手掌多汗症手術の副作用について」に書きましたので参考にしてください。
交感神経遮断手術はリスクも伴いますから、事前に医師の説明を充分に聞いてから多汗症治療をするようにして下さい。
私も手の掌からほとばしるように汗をかく時期があったのでわかるのですが、多汗症の人が心に抱えている悩みは、回りの人が考えるよりはるかに負担が大きく深刻です。
本当に学校に行くのにも、電車に乗るのも嫌で仕方がなく、家から出たくなくなります。
多汗症はどちらかというと病気だと認めてもらえない症状ですが、日常生活に支障をきたすほど重症のときは、感神経遮断手術のような方法はありがたい治療法(副作用がなければ)だと思います。
単に汗かきの場合ですと、汗をかいたときは清潔にする習慣をつけておけば、それほど困ることは、ありませんが、多汗症はそうはいかないですから、暑くもないのに汗をかくなど、身体に異変を感じたら早めに医者の診断を受ける方が良いでしょう。