多汗症についてよく誤解した認識をもっている人がいるので、他の記事でも少し触れましたが、再度確認の意味で、多汗症についてのことを書きます。
Q&Aなどを見ると、多汗症の遺伝についての質問が多いようですが、多汗症自体が遺伝するとはありません。
多汗症やワキガは体質的なものなので、親が多汗症だからといって、あなたも遺伝で多汗症になるということはありません。
多汗症の原因は主としてストレスや緊張などの精神的なものが関わっていますから、性格的に、人と話をするのが苦手とか、人込みの中は歩けない、大勢の前で発表することがダメなどという人の中には多汗症の人がいますが、遺伝は心配する必要はないのです。
人はストレスや緊張から自律神経のバランスを乱し、交感神経が優位になることにより汗をかいてしまいますが、こういうように精神的な緊張から汗をかくことを精神的発汗といいます。
「手に汗を握る」ということがありますが、人間誰しも多かれ少なかれ緊張して汗をかくことがあります。
ただ、日常的に緊張状態が続いて精神的発汗が過剰になると、多汗症ということが言われるわけです。
こういう書き方をすると、「性格が神経質だから多汗症になるかも」と不安を感じる方もいるかもしれませんが、多汗症の原因は必ずしも精神面だけが原因ではないので、みんなが多汗症になることはありません。
もうひとつ多い勘違いは、多汗症なんだから、汗の元となる水分を摂取しなければ汗は出なくなるなるだろう、と考えてしまう人です。
これは大変危険な考えで、人間は水分をとらなけら脱水症状を起こして死んでしまいます。
少しくらいは汗の量も少なくなるかもしれませんが、原因に対する対処の仕方が違いますから、これで多汗症が治ることはありません。
もう少し言い足せば、水分を取りすぎた分については、汗に出るのではなく尿として分泌されるようになりますから、トイレに行く回数が増えるだけなんです。
水分摂取量と多汗症の汗の量とは関係がありませんから、水分を取らないようにしようとは考えないで下さいね。