CaptainEOのブログ

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明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

さて、実は年末にかねてからの希望であった別府に行ってきました。

草津温泉と双璧を成す西の横綱別府温泉郷。初めての滞在になります。

 

別府温泉郷は大きく、別府、浜脇、鉄輪、亀川、柴石、堀田、観海寺、明礬の8つのエリアに分かれて存在する温泉地を総称する呼称になります。源泉数は日本にある全ての温泉の源泉の約10分の1にあたる2291本。湧出量も日本一の279,549リットル。10ある泉質の内7つの泉質が存在し、共同浴場数は約150か所。天下の名湯草津温泉でさえ19か所ですから如何に桁外れか分かるかと思います。関東に住む人間に別府を説明するならば、こう言います。風景は巨大な熱海温泉。エリアの大きさは箱根温泉全山に匹敵。泉質の豊富さは塩原温泉以上、湯量の規模は比較対象をもたない莫大さ。そんな別府温泉を短期間で満喫するにはどうしたら良いかと考え、今回別府八湯温泉道88か所巡りにチャレンジしてみました。

 

別府八湯温泉道

http://onsendo.beppu-navi.jp/

 

別府八湯温泉道とは、簡単に言うと別府温泉のスタンプラリーです。別府八湯温泉本なるガイドブックを頼りに共同浴場を始めとする150ほどある別府八湯温泉道加盟施設に入浴し、入浴の度に「スパポート」と呼ばれるスタンプ帳に入湯記念スタンプを押していき、その数に応じて段位が認定されると言うものです。

 

 

8か所めぐると「初段」が認定され、認定書と記念手ぬぐいがもらえます。温泉好きの一つの憧れは88か所全てのスタンプ押印箇所をコンプリートして「名人」になることです。名人になると、認定書の他に、黒字に金色で「別府八湯温泉道名人」と刺しゅうされたタオルがプレゼントされ、名人ならではの各種特典が受けられるようになります。そして鉄輪地区にあるひょうたん温泉の休憩室に顔写真が永久的に掲載されます。これはちょっとマニア心を刺激します。

 

 

さて、周れる温泉の中身ですが、お賽銭で入浴できる浴場から、100円で入れる共同浴場、旅館の立ち寄り湯、地獄めぐり施設内にある足湯、競輪場にある温泉、食事をすれば入浴できる仕出し屋の温泉、コーヒーを頼めば入浴できる喫茶店、水着着用でリゾート感満載の入浴施設と様々です。歩いてお湯に入り、スタンプをもらうということの繰り返しになります。

 

鉄輪温泉

 

別府温泉施設巡り

http://turumi34.sakura.ne.jp/onsen/onsen.html

 

旅の拠点ですが、今回は別府でも最も湯けむりあふれる情緒ある温泉街である鉄輪(かんなわ)温泉地区にある「貸間」と呼ばれる自炊可能な湯治宿「双葉荘」をとりました。温泉豊富な別府にはこうした貸間には地獄蒸し釜がある場合が多く、温泉蒸気を利用した蒸し料理が簡単に作れます。この宿の温泉エコシステムがすごいです。

 

 

↓たびたび見かけた猫

 

・温泉蒸気で地獄蒸し料理が作れる地獄釜を完備

・風呂は源泉かけ流しの温泉風呂(肌にやさしいメタケイ酸豊富なナトリウム塩化物泉)

・温泉蒸気を利用した蒸し風呂完備

・豊富な温泉水と温泉蒸気で真水も温水化し、各所で利用可能

・暖房も温泉水を利用

・乾燥室であるオンドルも温泉による熱を利用

・温泉水を使った足湯

・温泉水は飲泉可能で、胃腸疾患に効くとされる

 

なんというか、圧巻です。ライフラインのほぼすべてが温泉によって賄われています。詳しくはこちらをどうぞ。

http://spa.s5.xrea.com/broom/ooita/futabasof.htm

 

このような素晴らしいベースキャンプをもち、早朝から宿の門限の22時まで広大なエリアをバス、電車、徒歩で歩き倒しました。時には暗くうっそうとした墓場のある山道を夜歩くことや、折角たどり着いたものの、清掃時間だったりして、別の場所に行ってから再び戻ったり、バスがなく長距離を歩いて帰ったり、とかなり大変でした。

 

うっそうとした暗く寂しい山道の入り口

 

当然一つの温泉に入っていられる時間も短く、共同浴場などでは精々湯船に3分。大き目の入浴施設では1時間程度の滞在でした。1日に最大23か所の温泉を巡りました。服は汗と温泉水で湿ってしまい、ズボンは度重なる着脱でやぶれ、体は硫黄臭くなりました。

 

明礬温泉 豊前屋旅館

 

観海寺温泉 いちのいで会館

 

明礬温泉 杜の湯リゾート

 

そんなことするぐらいなら、気に入った温泉を数軒じっくり味わう方が良いのではないか?

もちろんその通りです。ただ、それを知るためにも別府にある温泉は色々知っていた方がいいですよね?

 

海地獄

 

鬼石坊主地獄

 

明礬温泉 硫黄採取小屋

 

幸い、訪問リストの中にはガイドブックに載っているような主要な有名温泉施設はほぼ全て網羅されていますし、別府観光の目玉である地獄めぐりも足湯のスタンプをもらうという名目のもとしっかり訪問が可能でした。というわけで、温泉に関しては非常に充実しておりました。一つ後悔をあげるなら、関サバや関アジといった九州名産を出す店を調べる暇さえなく、コンビニのおにぎりを歩きながら食べるか、22時に宿にもどって誰もいない地獄釜で食事を作るかしかなかったことです。次回別府を訪問した際は、この辺はしっかり押さえていこうと思います。

 

最初のyoutubeのリンクを既にご覧になった方はおわかりかと思いますが、無事、名人となりました。非常にシビアな時間との戦いでしたが、なんとか88か所巡りきることができました。(残念なことに時間があれば訪れたかった長湯温泉、七里田温泉、湯布院温泉は今回訪問できず)

 

そこで折角なので、今回88か所+温泉道非加盟のお湯を回った中でのベスト5を紹介します。

 

1位

鉱泥温泉 (別府八湯温泉道対象施設外)

★★★★★+

 

(撮影不可につきネットから借用)

 

(撮影不可につきネットから借用)

 

2位

長泉寺薬師湯

★★★★★

 

3位

かまど地獄3丁目の湯 (別府八湯温泉道対象施設外)

★★★★★

 

4位

別府温泉保養ランド

★★★★★

(撮影不可につきネットから借用)

 

5位

杉乃井ホテル 棚湯

★★★★

(撮影不可につきネットから借用)

 

1位の鉱泥温泉は、鉄輪温泉上部にある坊主地獄の隣にある入浴施設で8:15分ごろから12:00までしか開館していません。温泉は二つあり、温まり体を洗うために存在する比較的シャープなウグイス色の露天風呂と奥にある坊主地獄の泥を引き入れた硫黄臭のする泥湯で構成されています。この泥湯の浴感が素晴らしく、同じく泥湯で有名な別府温泉保養ランドがすっかり霞んでしまったという温泉で、今回は断トツで素晴らしい温泉でした。双葉荘の湯治客に教えてもらった温泉になります。2位の長泉寺薬師湯はお寺の境内の一角に存在する温泉で、お賽銭で入ることができます。茶色に濁った酸性の泉質で、鉄分も多く含まれます。温度、鮮度ともに素晴らしいお湯でした。3位のかまど地獄3丁目の湯はかまど地獄の隅にひっそりとある湯屋で、受付で聞くことで鍵を借りて入ることができます。温泉マニア以外にこの湯はほとんど知られていません。ナトリウム塩化物泉なのですが、シリカを多く含むため透き通るような綺麗な青色をしています。鮮度も高い名湯です。4位別府温泉保養ランドはガイドブックには必ず掲載される泥湯で有名な入浴施設です。鉱泥温泉とはまた別の質感の泥が湧出しており、混浴の開けた湯の雰囲気と相まってとても独特の雰囲気を出しています。5位の杉乃井ホテルの棚湯もとても有名ですが、こちらはお湯の質というよりも、リゾートスパとしての完成度が非常に洗練されていて素晴らしかったので紹介させていただきます。別府湾が一望できるお風呂ゾーンと、水着着用のアクアゾーンとに分かれています。噴水ショーなどのプログラムも充実しており、演出が大変垢ぬけています。この他にも、素晴らしい共同浴場だった竹瓦温泉、鶴寿温泉、照湯温泉、向原温泉、永石温泉、双葉荘の薬師湯など他にも素晴らしい温泉が沢山ありました。

 

さて、今回はかなり大きな温泉旅行をしましたが、いかがでしたでしょうか?関東からだと飛行機で行かなければならない立地でなかなか簡単ではありませんが、料金的には往復18000円程度で可能で、フライト時間+空港から別府市街地への時間は3時間程度で済むので、印象よりも実際はアクセスしやすい場所だと感じました。

 

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別府の魅力はもちろん温泉ですが、それだけではなく、目の前に広がった別府湾、後ろにそびえたつ鶴見岳、伽藍岳の存在感、関東とはまた異なった九州の小都市の素朴な風景、そしてお湯を愛する地元民の温かさ、気安さにあるように思えます。

 

 

 

僕自身非常に別府が好きになりまして、また(温泉道以外の目的で)別府を訪れたいなあと思いました。

まだの方は是非、別府を訪れてみてください。

 

では、良い温泉ライフを。